「御南(みなん)」ということば
(郷土史 一口メモ)昭和62年7月号 第3号 中尾佐之吉
おなじみの「御南中学校」という名称のうえつけられている〔御南〕という文字のいわれを尋ねられたことがあります。
この町内を含めて、この地区が昭和27年に合併するまでは、御津郡今村大字田中の一部でした。
御津郡は、明治時代に御津郡と津高郡が一緒になってできた郡で、今でもその郡名は残っています。今村が岡山市に合併する以前の昭和22年学制改革によって新制中学校が開設されることになったが、今村のほか隣接する御津郡内の大野村、白石村、芳田村(いずれも現在は岡山市に合併されている)の4か村で、一緒の中学校が作られた。
そして御津郡南部に位置する4カ村組合立の中学校という意味をこめて「御南」中学校という校名が生まれたのです。