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「田中野田」の地名の由来

〔その2〕

昭和62年10月号 第4号 中尾佐之吉

 田中の地区内にある小字の「野田」という意味で「田中野田」という。「野田」は大野学区にも大元学区にもあるので単に野田というのでは紛らわしいため「田中野田」といわれる理由もある。
 「田中」は昭和27年岡山市に合併するまでは御津郡今村の中の“大字田中”であったし、「田中」は明治22年に村制が敷かれる前は「田中村」であった。
 今村史によると田中村は今から約600年前、わずかながら人家があったと言われるので、それより少し前に開けたのであろう。「田中野田」はそれよりずっと遅く、今から300~400年前くらい前に開墾されて生まれたものと思われる。
 「田中」でも「野田」でも地名に特別の意味はない。字義のとおりと思う。

昭和60年頃の田中野田(白線内)
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