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「名前のついている町内の三つの橋」

〔その3〕

昭和63年1月号 第5号 中尾佐之吉

 町内には用水路が多くたくさんの橋があるが、名前のついている橋は、新橋(しんばし)高橋(たかのはし)埋橋(うずめばし)の三つだけである。
 「新橋」は両備ストア御南店(現在はパン屋「リエゾン」)からバス通りを南“サトウコ-ポ”の所の信号を越えて、最初の大きな川(野田川)に架かっている。田中野田へ人が住むようになって最初にできた橋であるときいているから、当時は新橋であっても町内では最も古い橋である。
 「高橋」は新橋からバス通りをずっと南へ下り、バス停 “平田口”を左へ曲がって、さらに東に進んだ町内のはずれの大川に架かっている。「高橋」を“たかのはし”と呼ぶ。

東方角に新橋を見る
西の方角に新橋を見る

 「埋橋」は呼び方がなまって通称“うずんばし”と呼ばれている。御南中学校正門より西の林美容院(現在は「須澤インテリア」)から北への通学路を100m位行ったところにコンクリ-トの橋があり、その西にある古い石橋が「埋橋」である。
 埋橋のいわれは別の機会に書こうと思う。この埋橋も町内で最も古い橋の一つだが、区画整理事業で残念ながらなくなる事になっている。

古い石橋「埋橋」
橋の西側から見る
取り壊し(1990年3月22日中尾佐之吉撮影)
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