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御南学区防災訓練-報告

2022/11/28

カテゴリー: 御南学区・西学区

災害は天気に関係なく起こりうる-雨の中、270名参加

令和4年度 御南学区防災訓練・避難所運営訓練が11月23日(水・祝)御南小学校で実施されました。
田中野田町内会は、8:55までに御南西公民館に集合、9:00に徒歩で出発、御南大橋を渡り小学校へ向かいました。
田中野田町内会は約20名が避難者として訓練に参加、町内会役員、愛育委員や今消防団員など会場での役を担っている方々は早くから会場入りし設営、受付、訓練誘導など運営訓練に携わりました。
当日朝から雨のため参加者は体育館に集合。訓練は校舎内や渡り廊下、プール軒下などを使って行われ地震体験車は中止となりました。

開会式では、岡山西消防署中村署員の訓話がありました。
災害時、自助・共助により災害に打ち勝つ。自分の身に起こっている時、どう対応すればよいかを消火や煙道体験で学んで欲しい。
防火について、昨年の岡山市での火災は193件発生、そのうち建物火災は93件で約半数、そのうち住宅や集合住宅が51件となっている。
火災での死者を無くする取り組み-死者の7割が高齢者。火災発生時、すぐに逃げられるかどうか、高齢者は若い人の倍、時間がかかる。消火して逃げようとする気持ち(近所への類焼、大事にしたくない気遣いなど)が、直ぐに逃げない原因にもなっている。命を1番に考え、手に負えなくなる前に逃げる、消防署に任せることを念頭に置いて欲しい。

開会式の後、御南学区の町内会毎に各訓練をローテーションする方法で始まりました。田中野田は上中田さん(今消防団員)誘導の下、負傷者搬送訓練から入りました。

負傷者搬送訓練(簡易タンカ)
家庭の毛布と棒(竹)2本を使って簡易担架ができます。
訓練には竹が使用されています。2.5mに切った竹が身近にはないので、物干し竿は?という質問がありましたが、大人を運搬する強度も必要な為、代用とはいかないかも…との回答でした。竹が入手できれば、事前に防災倉庫などに準備しておくと良いかもしれません。

水のう(水どのう)
雨で砂場の砂が使えないため、水のう作りを学びました。70Lのビニール袋など破れないよう2重にして水を入れ、空気を抜きながら口を縛ります。置いた時に高さが10cm位になるよう水量がポイントです。
水のうをトイレ便器内に入れると逆流を防ぐこともできます。また、段ボール箱に2袋入れ、並べた箱をブルーシートで被うとより立体的な水止めができます。
都会では土のうの土が手に入り難い、水はすぐ調達・処分ができます。水がたわむなど扱い難い面もあります。

初期消火訓練(水消火器)
消火器のピンを抜き、消火ホースの先を火元に向け、ハンドルを握って水消火。
消火器の底がサビていると消火の際に圧力で底が抜ける事故が発生する場合もあるため、点検し水につからないようにしておきましょう。
また、家庭用火災警報器の設置が義務となっており、岡山市の設置率は80%。寝室に設置。2階に寝室がある場合は階段にも設置。熱感知よりも煙感知式の方が良いとの事。
10年で電池切れもあるため、各家庭で警報音が鳴るか確認をしておきましょう。

避難所設営訓練 ベッド組み立て
2m間隔でテントを設置する。
簡易ベッドを組み立て、テント内に収める訓練をしました。また、カセットガス充填器の説明もありました。
避難所利用者登録票も記入し、受付に提出しました。

救急法(一次救命)
一次救命処置講義、心肺蘇生(胸部圧迫のみ)を日本赤十字社前田指導員、難波指導員により訓練人員は町内会から各3名、学校・園からの28名が受講しました。

2018年7月豪雨の被災写真も
久米、白石、御南小学校前など、浸水被害の写真も掲示されていました。
地域では今保ポンプ場の建設が進んでいます。

マンホールトイレ設営訓練
岡山市で初めてマンホールトイレが設置されたのが御南小です。マンホールのふたを開けた上に設置するのですが、雨のため、プール軒下で行いました。トイレはプールの水を使って排水するようになっています。車いす用のテントもあります。

展示/コーヒーブレイクコーナー
今回初めてローリングストックの展示、携帯用の水のろ過器(キャンプで話題の)展示がありました。
岡山トヨタの社員さんが車からの電源で温かい飲み物を提供してくださるコーナーもあり、冷たい雨の中、ホッと一息できました。

煙道体験(スモークマシーン)
最後は、グラウンド南にあるプレハブを使って煙道体験をしました。室内は匂いのない煙が充満していましたが、これが実際の火災現場だったらと想像すると真っ暗で何も見えないし、一酸化炭素中毒が何より怖いと思いました。近年の雑居ビル火災や事件を忘れてはいけないです。

炊き出し訓練/配給訓練
中学生による飯盒での炊き出し、お茶やクラッカーなど配給の訓練も行われました。配給担当員が予定人数より少なく2人作業で慌てておられたので急遽、お手伝いに入りました。配給品は閉会後、訓練参加者に配られました。

訓練が終了し閉会式では岡山市危機管理室井上氏より防災力アップのお言葉がありました。雨で参加者は270名と例年に比べ少なかったようですが、御南学区は訓練参加者や内容など岡山市で防災意識No.1とのこと。
今後とも訓練を重ね、身に付け、意識向上に務めていきましょう。

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