差別用語

投稿日:2023年6月12日

・鶴の巣や場所もあらうに穢多の家 子規
・穢多寺へ嫁ぐ憐れや年の暮  漱石
“穢多”という語句が含まれたことによってこの二句は今はやや敬遠され気味だ。
日本では憲法が保護する思想、表現の自由により、メディアは電波法108条が禁止する”わいせつな通信”以外の規制は一切ないのだが、実際はメディアによる自主規制のため、差別用語と見られる語彙はまったく人の目に触れなくなった。
これが良いことなのかどうか判断できない。
アメリカは差別語、性的用語について使用者個人が個別に責任を問われることはあっても概ね自由に見える(実際上、法が禁じるのは”fuck”のみ)。
ヨーロッパのことはドイツが”ナチス関連性用語”を法的に禁じている以外はよく知らないが、現存する言葉をメディア側が忖度しまくって規制する例は日本ほど多くはないと思っている。

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