テロと民主主義

投稿日:2023年4月23日

1970年頃は今よりもっと世情が物騒で、学生がしばしば学内や街で暴れまくり、毎年の春には労働者はストライキを繰り返していた。その頃はテロリズムへの批判はさして強くなく、憧れさえもあって『蒼ざめた馬』のような数十年前のテロリスト、ロープシンの著作が翻訳されてよく売れた。
不思議ではあるが、あのような時代に仲間内以外にテロは起きず、テロリズムへの熱が冷めた現代において安部、岸田という現役政治家に対するテロが続いている。
非暴力民主主義はこの先どうなるのだろう? 今後も偶発的な小規模暴力をガス抜きにして概ね平穏に続いてゆくのか、もしくは現民主主義は既に深刻な制度疲労に達していて、その”膿”であると共に改変の起爆剤となるものがテロなのか?
テロは社会に不安を及ぼすものではあるが、それによって政治と旧統一協会の癒着の改善に社会が動いたような効果さえもたらした。
安部、岸田という政治家二人が生命をかけた結果、当面民主主義による全体の平和が護られたのであれば、それはお二人にとって「男児の本懐」と言えるのではないか。

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