昭和二十年六月十八日

投稿日:2022年9月13日

昭和町二十年六月十八日(月)
「県廰裁判所などの立てる坂道を登り行くにおのずから後楽園外の橋に出ず、道の両側に備前焼の陶器を並べたる店舗軒を連ねたり、されど店内人なく半ば戸を閉ざしたり、橋を渡れば公園の入口なり、別に亦一小橋あり、蓬莱橋の名を掲ぐ、郊外西大寺に到る汽車の発着所あり、眼界豁然、岡山市を囲める四方の峰巒を望む、山の輪郭軟かにして険しからず、京都の丘陵を連想せしむ・・・」(永井荷風『断腸亭日乗』より抜粋)

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