[岡山県庁のミュージックサイレン引退] of 内山下地区連合町内会2016

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岡山県庁のミュージックサイレン引退

平成28年8月31日 水曜日

岡山県庁

日中気温が30.7度,晴れ。岡山県庁のミュージックサイレンが午後五時に吹鳴して最後の演奏が行われました。このミュージックサイレンが動作する仕組みは,ハーモニカの原理で風を送り込み,金属のリードを振動させて鳴らすという大変複雑な機械装置です。開発製造は浜松市に本社があるヤマハで,同本社工場では現在も正午や終業をしらせるクラシック音楽を鳴らしているということです。この装置は既に部品製造を中止,9月以降はメンテナンスからも撤退します,そのため岡山県は装置の使用停止を決めました。

現岡山県庁舎が完成した同じ年,故三木行治知事(1903~1964年)の提案で1957(昭和32)年に設置されました。以来59年間クラシックの旋律を奏でてきました。報道によると,最後の吹嗚が始まる午後5時前になりドボルザークの「家路」が流れると,県庁や県立図書館(同所)の前に人だかりができ涙ぐむ人もあった。故三木知事ゆかりの三木記念賞授与式が行われたルネスホール(同市北区内山下)でも,式後に出席者が屋外に出て静かに耳を傾けていたという。

県庁のミュージックサイレンは1991年に更新されましたから2代目の装置です。近年は午後5時のほかに,正午はシューベルトの「菩提(ぼだい)樹」を奏でていました。音は半径2~5キロまで響きました。初代の装置が奏でていたときは,午前7時,正午,午後5時,午後9時の4回が毎日吹嗚していました。年末の年越し大晦日の夜も,その他防災の緊急警報やダム放流で告知も行われていました。

全盛期の昭和30~40年代には全国で約200台使用されていたそうです。最近になると騒音問題などが問われるケースが増え次第に減少,岡山県庁と同機種を使っている自治体は愛媛県八幡浜市のみとなっている模様です。

  • 経緯
    • 昭和32年 ミュージックサイレン設置
      •  山青く、水清らかな岡山県を、耳にもまたなごやかな岡山県にと、音響至達範囲5kmとして昭和32年1月現在の県庁舎が完成した際に「時報装置」として設置しました。
      •  当時の三木行治知事(故人)の意向で庁舎完成前から新庁舎サイレン選考委員会が置かれ、機種や曲目を選考しました。
    • 平成3年 ミュージックサイレン更新
      • 構造
      •  箱の中に2枚1組のディスクが16組納められています。各ディスクには、穴が空いていて二重の輪が高速で回転し、穴が重なった瞬間送り込まれた空気が通過して音が発生します。
      •  16組は、それぞれ穴の数が違うため16音階の表現ができその組み合わせで音楽となって人々の耳に届きます。
    • 吹鳴曲目
      • 毎日12時「菩提樹」、毎日17時「家路」、12月31日24時「蛍の光」、1月1日7時「君が代」
    • ミュージックサイレンの旋律は岡山県のホームページで公開しています。
    • 次のリンクから聴くことができます。(MP4ファイルがダウンロードされます)
    • LinkIcon岡山県 財産活用課 http://www.pref.okayama.jp/page/477210.html

IMG_9996-s.JPG資料 報道ニュースより

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平成28年