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ニューストピックス(2014年9月28日)

第3回とみやま五十三景探訪 〜富山学区・倉安川散策マップめぐり〜

説明を聞く参加者 9月28日(日)午前9時30分から午後3時まで、富山の自然を楽しむ会[實村 貢(みむらみつぎ)代表]では、第3回とみやま五十三景探訪を行いました。

参加者は29名(男性16名、女性6名、スタッフ7名)が富山公民館に集まりました。

初めに、實村代表が「倉安川の成り立ち」について説明し、その後「倉安川の歴史」のビデオを鑑賞しました。

公民館前で出発前の準備運動をみんなでして、倉安川沿いに西に向かって出発しました。

空は雲一つなく晴れ上がっており、すがすがしい秋晴れの天気でした。

先導役は、スタッフが交代で行い、説明役は同会の實村代表が行いました。

倉安川の説明板前で説明を聞く 最初に公民館近くの「(30)倉安川の説明板」、そして少し離れた「(34)岡山市立富山小学校」〜「(33)倉安川の非常用石段」〜「(35)岡山市立富山幼稚園」と進み、「(39)倉安川のサイホン(底樋)」が3箇所あること、さらに今では見られなくなった「(36)倉安川の石橋」などについて説明を受けました。

さらに西に進み、山崎本町公会堂の敷地内の「(38)法華題目石」、その後、住宅地の間を南に下がり「(37)山崎地内にある牛神様」で説明を受けました。

法華題目石についての説明を聞く牛神様(山崎地内)について説明を受ける

山道を円山不動明王にに向かう 元来た道を引き返し北進して県道を渡り「(40)円山地内の火の見櫓」〜「(46)円山の大師堂」を経由して「(32)円山不動明王」へ向かいました。不動明王へ続く道は急な山道でしたが、途中で休憩を取りながら上がりました。

色づき始めた柿

円山不動明王に到着した参加者は額に汗をにじませながら、背負っていたリュクサックやナップサックを背中から降ろし、上着を脱ぐなどして、石段や境内の石に腰を掛けてタオルやハンカチで汗を拭き、持参した水筒やペットボトルのお茶を飲む姿が見られました。

不動明王到着 円山不動明王について、「この不動明王は古墳の真上に建立されておりとても珍しいものです。社の横を通って後ろに回って見るとわかります」旨の説明を受けました。

しばらく休憩して次の目的地に向かいました。「(31)石高神社」への道は下り坂で木立の中をゆっくり下って行きました。

しばらく山道を下る途中にはドングリが落ちており、コスモスが咲き乱れ、風に吹かれて右に左に揺れるさまに秋の気配を感じました。

山道に落ちたドングリ沿道に咲いたコスモス

そして正午に「(31)石高神社」に到着しました。神社に参拝を済ませた後、待ちに待った昼食の時間となりました。

石高神社へ参拝随身門前で昼食

「富山の自然を楽しむ会」の皆さんが手配した弁当を参道の石段や境内の木陰など思い思いの場所で食べました。初めて参加した人や2回目、3回目の人など様々な人同士で和気藹々と感想などを話しながら楽しい一時を過ごしました。

ハギ 昼食を済ませ少し休んだ後、次の目的地の「(41)貝塚」〜「(42)盛徳院」に向かいました。

山道沿いの草むらにハギが咲き、見ごろを迎えていました。

盛徳院前で説明を聞く 盛徳院の手前に「貝」が敷き詰められたような小道があり、そこを過ぎると「盛徳院」の門前で、「池田光政の弟の池田恒元とその一族の菩提寺として元禄12年に建立され、曹源寺の隠居寺であった」旨の説明を受けました。

山門をくぐり本堂前の庭に入ると、南側に低い塀が設けられていました。

盛徳院の土塀

この塀について「本堂の座敷に座って庭を眺めた時に、児島半島の山々が良く見えるように塀を低くしてあるという説と、池田家の当主が、新田の米の出来具合を毎年検分に立ち寄られた寺だから・・・との説がある」旨の説明を受けました。

また「当時は、高い植栽はなく、南に開けた新田が見渡せるようにしてあった」と説明を受けました。

さらに「庭に植えられた夏椿(沙羅双樹)(さらそうじゅ)の木が有名です」と説明がありました。

夏椿(沙羅双樹)の木

また境内には、「タラヨウ」の木がありました。「この木の葉の裏に文字を書いて、葉が乾燥すると書いた文字が読めることから通信に使う「ハガキ」になった」旨説明がありました。

ハガキの葉が乾燥すると裏に書いた字が読める

次いで「(44)番神様」〜「(43)円山城主の墓所と円山城址」では、戦国時代に思いをはせながら、城主 寺尾十左衛門(てらおじゅうざえもん)一族の墓にお参りしました。

円山城主の墓所で説明を受ける円山城主の墓所

最後に「(45)妙見様」を経由して帰路につきました。道沿いの民家の庭先に植えられたキンモクセイからは甘い香り漂う中を、一行は元気よく全員無事に公民館に帰り着きました。

キンモクセイが咲いた沿道を帰路に就く 参加者から「永年住んでいても知らなかった所がありました。今日、参加してよかったです」「次回も参加したいと思います」などの声がきかれ、アンケート用紙に感想を書いて解散となりました。

アンケート用紙に記入

次回は10月25日(土)で、主要な探訪先は富山学区倉安川散策マップの「(49)仏心寺」のほか7ヵ所で最終回となります。

なお、「倉安川散策マップ」は、富山公民館で、1部100円で売っています。このマップには富山学区内の全ての名所や史跡などが漏れなく載っています。マップを片手に富山の四季折々の素晴らしい自然に触れ合いながら、歴史を秘めた史跡を訪ねてみてはどうでしょうか。

(文・写真:長畑)

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