地蔵堂・大師堂の再築・修繕基金奉賛者芳名録の保存

投稿日:2018年12月26日

旧大師堂再築に先だってお堂を解体したところ、2枚の板に墨書した連名簿が出てきた。

地蔵堂再築寄附連名(大正9年)

最終行には「大正九年九月」とあり、58名の村人の氏名と寄付金額が書かれたもので、このお陰で前回の再築時期や住民の寄付金で再築したものであることが明らかになった。

まさに、貴重な記録遺産であり、生きた郷土史料として後世に伝えようとの声を受け、専用の収納函を作ってこれに入れて大師堂で保管~伝承することとした。

時代は下って平成11年のことになるが、出村大師堂の内・外装工事施工時のやはり「工事費寄進者録」(板材1枚に墨書)なるものを当時の町内会小野田利正総務部長が作っており、これも前記の大正期の連名簿2枚と一緒に収納函(桐材を使って、これも現在の町内会小野田相談役が作成)に納めることとした。

工事費寄進者名録(平成11年)

平成30年12月24日、県の吉備文化財センター等の指導をうけた福森和子さん(海吉サニー団地)主導により、前2件~延べ3枚の芳名板を和紙でくるみ、要所にクスノキの防虫剤を配置して収納函に格納~蓋掛けし、出村大師堂の祭壇の最下段の 打ち敷きの陰に安置した。

芳名板を和紙にくるむ福森夫妻

芳名録(板書き)収納~伝承函

伝承函を大師堂に保管する福森前期成会副会長

将来、地蔵堂や大師堂の修繕工事等がなされる際には、この伝承函のなかの現物資料が参考となることを期待している。

(文・写真:小野田)

カテゴリー:ニューストピックス

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