第2回水恩感謝祭 天神町・元町四丁目・千日前 (呼称は水恩感謝祭と神恩感謝祭へ変化した)
投稿日:2023年6月5日
令和5年6月5日(月)
元町四丁目 千日前 天神町
5日は,元町4丁目で午前10時30分より正午まで仏事により金剛山常住寺(縁起について・外部リンク)の関係者が集い,千日前で午前11時より午前11時30分まで神事により今村宮の神主が集い,天神町で午後1時30分より午後2時まで岡山神社の神主が集い,各会場にて祈祷を行うという「第2回水恩感謝祭」が行われます。
なお,5日当日の各会場に掲示されている看板は,元町四丁目が「水恩感謝祭」(呼集された寺の住職たちや宗教関係者とOHKテレビ局など),千日前ハレノワと天神山磐座が「神恩感謝祭」(内山下地区連合町内会とその周辺で今村宮と岡山神社の氏子が暮らす地域),という明示が見える模様となり統一名称ではなくなりました。
祭事は実行委員会があり実行委員長は公開されていない模様ですけど会場の椅子には明示されているようです。志は一つの模様ですから,バランスよく各所での祈祷が行われ,粛々とした進み方により,中心市街地の繁栄と近代化に向けた祈りをなされているように感じます。
元町四丁目 午前10時過ぎの様子 金剛山常住寺
ハレノワ広場 午前10時半ごろの様子 今村宮
天神山磐座 午後2時前の様子 岡山神社
水恩感謝祭は,とある人から聞いた話によると,表町商店街の通路路面の床タイルにヒビが入る件で最近では多く見られるようになっていると言います。その原因が水の流れが関係するのではということから,話が遡り,戦国時代の岡山城下町を立ち上げた以前は旭川の支流が流れていた。その場所に町をつくったので水のまちだった。しかし,近代では水のまちを忘れられてしまい,龍神が土地をゆらせているのではないか,ということを聞きます。そこで水に感謝の心を持ちましょうね,龍神が通る道に想いを馳せる,という気持ちを広げようと年間行事にする動きが生まれたという一説があります。
この行事は昨年から始まり,報道によるとこの感謝祭は,日頃使っている水への感謝の気持ちを市民に認識してもらおうと,県内で活躍する経済人らで作る一般社団法人ワンダーシップが2022年から始めたということです。
金剛山常住寺円務院がポスターに表記されています。そこで郷土の歴史を紡いてみると,想いを龍神に見立てて現代的に進める様子が見えます。常住寺は,江戸時代に岡山藩主池田家の祈祷寺として,津高郡江与味村(現真庭郡落合町江与味)に寺地だけ残っていた円城寺末の玉泉寺を,岡山城内の石山(内山下小学校の西側)に移し,池田家が建立されたということです。廃藩後,下記の案内書きに述べていることに続き,和気町などに寺を移し,1919(大正8)年に現在の地に移築されたという金剛山常住寺は,一時期無住状態となり荒廃してしまったそうです。
この常住寺を,大正(いつからなのか不明)から約50年間にわたって住職として守っていたという天台宗の高僧が葉上 照澄(はがみ しょうちょう,1903年8月15日 – 1989年3月7日)大阿闇梨です。ただ,戦後の昭和22年から千日回峰行へ大阿闍梨修行でしたから,大正時代は,岡山中学校,第六高等学校へ通学していた頃になります。もしかしたら,常住寺が学生時代に居住地だったのかもしれません。そして東京大学へ行きますので,岡山から離れます。さらに大学助教授から教授へ,昭和に入ってから山陽新聞社へ就職した模様です,戦前は仏門に関わっていたのかどうか不明です。
葉上師は岡山県和気町原出身。岡山中学校,岡山第六高等学校,東京大学を経て,小説のモデルにもなったという。戦前は山陽新聞社にも就職,後に仏道へ入り戦後初めて千日回峰行を達成,世界中の信仰者と宗派をこだわらない交流を行っていた模様です(Wikiによると)。さらに比叡山で世界宗教サミットも行ったということです。
そして,現代の住職は,この常住寺を復興させるべく,葉上 照澄(はがみ しょうちょう,1903年8月15日 – 1989年3月7日)大阿闇梨を顕彰され,黒住教の方に碑文を依頼,Youtube配信をインターネットで行い,常住寺の寺地へ祈祷建屋も建立,多くの方々が携わるプロジェクトを実践されているようです。その住職とは,天台宗岡山教区宗務所長代表役員代務者として常住寺の復興に尽力されている永宗幸信師。この人の熱意が本祭事を進める伝道師のように感じます。
石山に建つ岡山市民会館が取り壊しされた後,常住寺が移築され江戸時代の様を再建されるということは妄想になりますけど,龍神や岡山の繁栄の祈祷を継続していくとなれば適地に該当することになるでしょう。
表町商店街の通路路面の床タイルにヒビが入る件で,科学的な検証とか記録があるかどうか知らないですが,地下水の流れは変化するので,特に近年は表町周辺で高層住宅が乱立,建物地下基礎の地盤強化改良が多方面で行われている事実。広い土地を深く掘り下げと地下構築物の増加,旭川の水面の低下などが見られています。そして表町商店街に配送車両や店舗関係者や工事車両の進入も多いようです。侵入する車も大型化や重量過多になっているようです。
表町地域にも高層住宅が乱立しています。そのためその住人たちは移動する手段にマイカーを使います。ところが周辺の通路は一方通行のため遠回りをせざるを得ない人もいます。そういう人たちは,夜になると誰もいない商店街をマイカーで走れば近道ができることを知りますから,夜間の交差点で接触事故が多発していた過去の事例を知らない人たちですから,走り抜けて行く無断走行が横行する恐れがあります。
そして,通路と店舗で繋がっていた商店街が,通路と更地へ変わっている場所も増えていますから,更地から通路のタイル下面へ雨水が流れ込むことになります。なので,床タイルは基礎土の強度不足となり荷重に弱いのでクルマが通ればすぐ割れるというのが普通に考えられるのではないのかなと思います。もし,床タイルの全面張り替えと全ての更地の舗装と防水化,全てのクルマの乗り入れ禁止が可能なら,割れるということは減少するかもしれません。
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2022年 第1回目の様子
2023/06/05 第2回目の様子
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