改修完了した倉安川南岸法面と長田用水

投稿日:2015年2月21日

出村町内会の長田地内(ザグザグ裏から倉安川沿いに富山橋まで)に農業用水があります。

昭和30年代の頃までは、県道から北の水田を潤す用水として機能してきましたが、宅地造成が進み工場が進出して水田が姿を消してからは、すっかりみすぼらしい姿を呈していました。

出村スポット[「改修なった長田のドブ川」(2008年4月21日)の記事中、当時の記事参照]

平成19年度工事で用水路だけは整備されましたが、倉安川の堤防道路の南法面は崩れかかり、路肩部の舗装は亀裂が入っていて、離合する自動車があまり路肩に寄りすぎると崩落~脱輪、ヘタをすると転落の危険さえありました。

平成25~26年度の2カ年度にわたり、長田橋~富山橋間の約230メートル区間の市道法面の改修工事が岡山市により行われ、用水の北護岸には管理道も設えられて、平成27年2月に竣工をみることができました。

崩れかかっていた法面は垂直のコンクリート擁壁が構築されて道路幅が広くなったほか、途中3カ所に設けられた用水管理道への進入路部は市道幅員が広くなっていて、車両の離合場所として活用されます。

ヨモギもタンポポも生えなくなってしまった・・・、そう言ってしまえばおしまいですが、用水管理と交通安全の両面に配慮した改修は、環境保全と防災面でもきっと有効に機能することでしょう。

2005年(平成17年4月当時の「長田のドブ川」

改修された用水と護岸~市道擁壁(2015年2月)

改修の終わった同箇所の用水と護岸~市道擁壁(2015年2月)

用水管理道路の昇降部。離合箇所の有効幅員は4.9メートルある。

(文・写真:小野田)

カテゴリー:出村スポット

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