垂直避難(二階への避難)
■指定避難所などへの立退き避難自体が危険な場合や、屋内での安全を確保でき生活を維持する備えのある場合、建物内にそのまま留まることも、命を守るための避難行動の選択肢の一つとなります
■洪水の場合は、浸水の深さ2mで一階が完全に水没しますが、1m程度までの浸水の深さであれば二階での避難(垂直避難)も、選択肢の一つとなります
命を守るための避難行動
避難行動の種類
避難行動の種類 | 具体的な避難先 |
立退き避難 | 指定避難所・避難場所への避難 |
近隣のより安全な場所・建物への避難 | |
地域外の家族・友人・知人宅やホテル・旅館などへの避難 | |
屋内安全確保 | その時点に居る建物内において、より安全な部屋等への移動
土砂災害:山の反対側の部屋に移動 |
立退き避難か? 屋内安全確保か?
災害の種類と程度 | 立退き避難 | 屋内安全確保 | 備考 | ||
土砂災害の恐れ | ● | ||||
立退き避難がかえって危険な場合 | ▲ | 山の反対側に避難 | |||
洪水の恐れ | |||||
平屋の場合 | ● | ||||
二階建ての場合 | |||||
浸水の深さ 2m以上 | ● | 一階は水没 | |||
浸水の深さ 1m程度以下 | ● | 二階に避難 (垂直避難) |
|||
立退き避難がかえって危険な場合 | ▲ |
垂直避難の流れ
垂直避難で必要なもの ⑥
■垂直避難せざるを得ない状況とは、洪水による浸水が想定されるとき
■洪水による浸水では、下水の逆流・断水・漏電による停電など、電気・ガス・水道・トレイが使えなくなる恐れがあります
■ライフラインが止まっても困らないように備えておきましょう
二階に避難する ⑦
■一階のコンセントまで浸水すると、漏電によってブレーカーが落ちて停電となります
■そうなる前に、垂直避難で必要となるものを二階に上げて、二階への避難を済ませましょう
救助を求める ⑧
■浸水の深さが1mを超え、さらに水位が上昇すれば一階は水没し、二階での避難も危険にさらされます
■二階での避難も危険にさらされる状況が迫ってきたら、救助を求めましょう
■このような状況では、消防・警察・自衛隊などによる救助にも時間がかかり、すぐに救助に来てもらえないことを覚悟しておきましょう
■洪水の冷たい水に浸かることや冬場だと寒いなか救助を待つことを念頭に、体を冷やさないようにしましょう