国指定重要文化財 岡山城西丸西手櫓
平成27年1月18日 日曜日
内山下小学校
西丸西手櫓は岡山城本丸の外周に設置されている櫓のひとつです。西端を守る意味で特に重要な位置に建ちます。慶長八年(1603年)頃に池田利隆により建てられたとされている西手櫓は大きく,南北五間,東西三間半,棟高三十五尺の二階建て瓦葺です。西方の壁面は鉄砲狭間のある石落し,塗り格子窓の防御設備,屋根は軒唐破風となります。内部は一階が板張り床一部屋,二階は池田光政の隠居所として使用した頃から改築された模様で床の間付き畳み敷き広間です。
西手櫓の西側は民間所有地で1976年に高さ21メートルの鉄筋ビルが建ち,昨年暮れに売約された後に解体となり現在は更地です。跡地は駐車場整備へ準備中とか。そのため西手櫓が道路側から見えるようになりました。石山の西端,岩盤の馬の背が姿を現したというので足を運ぶ人も数多く,注目の地となっている模様です。
国指定重要文化財 岡山城西手櫓
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