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ニューストピックス(2017年9月4日)
高齢者の交通安全研修会が開催されました
9月4日(月)午後、富山公民館で「高齢者の交通安全研修会」が開催されました。
この研修会は、平成29年度に富山学区が「高齢者交通安全重点地区」に指定されたことを受け、加えて「交通死亡事故多発全県警報」が発令中のこの時期でもあり、富山学区交通安全対策協議議会と 同 老人クラブ連合会の共催、岡山中央警察署(交通第一課)の協賛で開催されたものです。
会場には、学区老連の藤田会長ほか72名の男女高齢者会員が詰めかけ、初めに中央署の巴田交通第一課企画免許係長が、富山学区が「重点地区」に指定された趣旨や「全県警報」の発令、更にはその期間の延長と交通死亡事故発生の現状について次のように話しました。
富山学区では、平成28年に交通死亡事故2件(うち、1件は高齢者)、平成29年には1件(高齢者)の発生をみている。
今年4月には、富山小学校校庭において自動車衝突実験・展示の交通安全教室を開催して、交通安全の印象的な啓発活動を行った。
学区民のみなさんに、「交通安全」「交通死亡事故絶滅」の意識を更に高めてもらいたい。
8月10日〜8月17日の間に、県下では7件〜7人の交通死亡事故が発生し、この事態を重くみた県警は8月17日〜26日の10日間「交通死亡事故多発全県警報」を発令して鋭意交通事故防止の指導・啓発・取り締まりに努めた。
が、更に交通死亡事故は4件〜4人と続発したため、同警報の発令期間を9月5日まで延長した。
全県的には、本年の9月3日現在における交通死亡事故は70人であり、昨年同期比では+19人という憂慮すべき状況にある。
高齢者の皆さんは、加齢にともなう身体能力の低下を謙虚に自覚し、「高齢者交通安全5則 ま み む め も 」を実践していただきたい。
どうか本日の研修会を通じて、交通事故を起こさない、交通事故に遭わないシルバーライフを目指しましょう!
次いで、参加者全員が「高齢者交通事故0の92(日間)おかやま 2017-18」参加申込・宣言書を提出し、休憩に入りました。
後段は「運転適性検査」の受検です。車を運転する人も運転免許を持たない人も、公道上で行動する上で自身の適性の実態を知っておくことは必要だとのことで、これも全参加者が受検しました。
結果は、後日各人宅あてに郵送されてくるそうです。
ここで、富山交対協の岡本会長から富山学区老連の藤田会長にスーパーライト(薄暮時〜夜間に道路を歩く時に身に付け、自らの所在をドライバー等に知らしめる光彩点滅器具)70個が贈呈されました。
結びは、岡山中央交通安全協会のシルバーセーフティサポーター2人(磯島直子、新 真美の両女性)によるじいちゃん・ばあちゃん交通安全指人形寸劇(コント)です。
軽妙にして純粋な(?)岡山弁を駆使して、街歩きをする老夫婦に交通安全のやり取りを演じさせ(実はお二人が肉声で演じ)て場内の笑いを誘っていましたが、実に教訓と示唆に富んだ名演技ではありました。
参加者たちは、出口でちょっぴり時節遅れの金魚の絵の団扇(うちわ)(でも、裏には「ま行で交通安全」とばっちり書いてある)をお土産にもらい、交通安全への思いを新たにしながら会場を後にしました。
(文:小野田、写真 薄)