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ニューストピックス(2017年7月13日)
富山中学校での「喫煙防止教室」
7月13日午前、富山中学校の1年生男女生徒108名を対象とした「喫煙防止教室」が、同校のインターナショナル教室で開講されました。
この講座(授業)は、富山学区健康市民おかやま21推進会(岡本修行会長)主催、富山学区愛育委員会、中区保健センター、富山中学校の共催で行われ、富山中学校での講座は今回が4回目ですが、学校と地域の連携・協働に意義ある事業です。
教室には、主催者側が会長以下5名(兼務の愛育委員3名及び富山公民館の田中主任を含む)、愛育委員会が湯浅恵子会長以下3名、中区保健センターから土器所長以下保健師2名が勢揃いし、手際よくミーティングも終えて万全の態勢で生徒の入場を待ちます。
インターナショナル教室には1学年全員が入れないため、講座はA,B、C組に分かれて50分ずつ3回に分けて行われます。
まず、8時55分から第一陣の1年A組の生徒が入場〜着席して授業は始まりました。
開講のあいさつをする岡本会長 |
初めに岡本会長が、この授業の目的について述べ、
- たばこは“百害あって一利なし”、“毒の缶詰”とも言われる。
- また、他人が吹かす煙を吸う=受動喫煙による死者が、年に1万5千人いるとも言われている。
- 自身がたばこを吸わないことはもちろん、たばこをふかしている人の傍で“副流煙”の被害者にならないように注意し、富山学区の将来を担う健全な人に育ってほしい。
と訓示し、次いで講座スタッフの紹介をしました。
続いて、土器保健所長があいさつに立ち、安東保健師を紹介して「DVDで“はむっちくん”を上映してもらいますが、しっかり視聴してたばこの害を理解してほしい」と話し、DVD上映に移りました。
DVDでは、「ニコチンの害」「タールの害」「一酸化炭素の害」等について説明があり、上映の要所要所では主催スタッフが手はずに従って順次コメントを差し挟むなど、印象的な授業と理解の付与に一役買っていました。
喫煙者の肺臓とタールのイメージモデルを提示する愛育委員 |
途中、愛育委員が提示するまっ黒に汚れたヘビースモーカーの肺臓や、20年間喫煙した場合体内に取り入れられるタールの量(2リットルのペットボトルにずっしり1本)のイメージモデル(模型)を持って生徒たちの席を回ると、一様に眉をひそめて一瞥していました。
最後は、授業の成果を検証するロールプレイです。
担任の先生と生徒(1〜2人)が前に出て、悪い先輩役の先生が言葉巧みに生徒に喫煙を誘いますが、生徒は授業成果よろしきを得て「いやです」と断ったり、「今から行くところがあるので・・・・」と逃げるようにその場を離れるなど、見事な対応ぶりでした。
喫煙の誘惑をする“先輩”の演技に断固として断わる後輩 |
(文・写真:小野田)