トップページ > ニューストピックス > ニューストピックス(2017年6月29日)

ニューストピックス(2017年6月29日)

これからの富山地区の支え合い講演会

講演会会場の様子 6月29日(木)午後1時30分より富山公民館に於いて、岡山市・市民協働企画総務課・富山公民館主催、岡山市社会福祉協議会・中区保健センター・中区地域包括支援センター・岡山市ふれあい介護予防センター共催で「これからの富山地区の地域支え合い 〜総合事業って知っていますか〜」と題して講演会が開催されました。

募集定員は50名でしたが希望者が多く、会場はスタッフを含め82名の参加者で埋まり、高齢社会について学区民の関心の高さを雄弁に物語っていました。

まず最初に、(公財)岡山市ふれあい公社地域包括支援課の中井一司さんから高齢者を取りまく現状と課題の紹介があり、巷で話題になっている“2025年問題”(戦後ベビーブームの人々が75歳以上の後期高齢者になる年)についての解説がありました。

お話の要旨は、次のようなことでした。

  • 2025年には高齢者人口は3600万人(人口比約30%)を超え、また高齢者のみの世帯は1340万世帯・独居高齢者世帯は700万世帯になる見込みで、反面人口減少により生産年齢人口は7000万人にまで減少し、介護職員は約38万人不足する。

  • 岡山市及び富山地区の現状について言うと、特に富山地区の高齢化率は30.2%(岡山市は25.1%)、高齢者のみの世帯25.4%(岡山市16.7%)と高齢化が進んでいる。

  • 岡山市が実施する総合事業は、次の3つで構成されている。

    • 介護の必要な人への介護給付サービス

    • 支援が必要な人への介護予防・生活支援サービス

    • 予防が必要な人への一般介護予防事業

講演する中井一司さん

最後に、“介護の必要な人の増加に対し介護する人の不足という今後を考えるとき、これからの地域づくりには『居場所』と『出番』づくりをキーワードとして地域支え合い活動を進めていく必要がある”と、次のような提言がありました。

  • 社会参加が介護予防に
    (地域活動に参加する事が介護予防につながる)

  • 住民が主体となって積極的に活動を
    (身近に立ち寄れる場・通える場を作っていく・生活支援の担い手となる)

  • 地域の中で連携を
    (地域住民・ボランティア・NPO・社会福祉法人等担い手のつながりを強化)

支え合い推進員の藤村息吹さん その後、岡山市社会福祉協議会岡山市支え合い推進員の藤村息吹さんより「岡山市支え合い活動事例集」の紹介がありました。

わが富山学区・福泊町内会の“福祉委員・援護委員による見守り活動”を初め、吉備学区“オレンジサロン”、三門学区“三門学区地域のみんなでつながり隊”、迫川学区・生活交通を考える会“迫川分校学区乗合タクシーブンタク”等の活動内容の紹介がありました。

堀田里佳さんの司会で行われた支え合いゲームの様子 そして小休憩の後、同じく岡山市社会福祉協議会 富山地区担当の堀田里佳さんの司会でゲームをしました。

参加者が各々「して欲しい」カードを提示し、出来る人が「してあげる」と名乗り出ます。各人がお互いを支え合う事を理解・実行することがこのゲームの趣旨と感じました。

閉会の挨拶をする難波民児協会長 最後に、富山地区社協の難波副会長のあいさつで閉会となりましたが、講座予定時間がアッという間に過ぎた内容の濃い2時間でした。

(文・写真:横地)

↑このページの最上部へ

ニューストピックス