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ニューストピックス(2017年6月10日)

認知症サポーター養成講座開催 〜海吉福吉町内会〜

講師の宮原師長と養成講座の様子 海吉福吉町内会では6月10日(土)午後6時30分から 海吉市営住宅集会場において「認知症サポーター養成講座」を開催しました。

古家町内会長、民生委員をはじめ15名の参加者がありました。町内ではこの種講座の開催は初めての試みでした。

宮原真由美さん(岡山ひだまりの里病院 師長)を講師に迎え講座が行われました。

最初に「認知症サポーター」について

「サポーターは特別なことをする人達ではないこと、認知症を正しく理解し、もし身近に認知症の人がいたときにそっと見守る。そっと手助けをする人が地域にたくさんいることを目指しています」

などの説明がありました。さらに

「現在 岡山県内には認知症サポーターが約3万4千人おり活動をしています。皆さんも講座を受講することでサポーターになります。また、全国で2025年には認知症の患者数は700万人になるとの推計があります。中国地方5県の人口と同数です」

などと話がありました。

ここで参加者に「動物や物など三種類の名前を覚えておくように」とクイズが出されました。しばらくして、クイズの回答を求められた参加者は間違うこともなく三種類の名前を答えました。クイズの後、会場からため息や笑い声が聞こえるなど明るい雰囲気の中で講座に聞き入る参加者の姿が印象的でした。

クイズの後、講師から

「皆さんの脳の働きは生活するうえで支障はありません。認知症は、脳の働きに不都合なことが起こり、さまざまな障害が起こり生活するうえで支障がおよそ6か月以上継続していることを指します」

などと説明がありました。

認知症サポーター養成講座教材など

続いて「認知症サポーター養成講座標準教材」「認知症を学び地域で支えよう」 の教材とプロジェクターを使いながら認知症を引き起こす病気について

  • アルツハイマー病

  • レビー小体型認知症

  • 前頭側頭型認知症

  • 脳血管性認知症

などがあることについて説明がありました。そして

  • 認知症の症状

  • 中核症状

  • 行動・心理症状とその支援

  • 認知症の診断・治療

  • 認知症の予防についての考え方

  • 認知症の人と接するときの心構え

  • 認知症の人への支援とは

  • 認知症介護をしている家族の気持ちを理解する

  • 成年後見人

などテーマごとに詳しい説明がありました。

講師から

「趣味をたくさん持つことが重要です。3つ以上の趣味を持つことで認知症になるリスクを少なくすることが出来ます。また、体を動かしてください。老化を防ぐためのバランスの良い食生活が大事です。テレビの相手だけではだめです。毎日の生活が心地よく感じられる適度な刺激が必要です。そして笑うことが重要です。認知症は遺伝しません」

などと話がありました。

参加者からは、「歌番組が好きです。観るだけではなく歌った方がいいですね。歩くのが体に良いので毎日歩いています。簡単なドリルが認知症の予防に良いようです。歳を重ねると趣味を持つことも大変です。『私が誰れだかわかる』は言ってはいけない言葉ですね」などといった感想や体験談がありました。

最後に講師から

「今日の講座を機会に皆さんが認知症の人と家族の思いを察することはもちろん、認知症になっても安心して暮らすことが出来る町を一緒に作りましょう」

などと話がありました。

参加者は「認知症サポーター養成講座 アンケート」に思い思いに記入して提出しました。

オレンジリング 最後に参加者全員に「認知症サポーター養成講座受講」終了の証である「認知症の人を応援します」という意思を示す「目印」オレンジリングが手渡され講座は閉会となりました。参加者は「認知症」に対する正しい知識と理解を深めながら「認知症サポーター」の一員として地域で活躍することを誓い合いながら会場をあとにしました。

(文・写真:長畑)

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