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ニューストピックス(2017年2月10日)
高齢者交通安全講習会
2月10日午後1時30分から、富山公民館において今年度2回目の高齢者交通安全講習会が改正道路交通法が3月12日に施行されるのを前に、富山学区老人クラブ連合会と同 交通安全対策協議会の共催により開催されました。
講師に、岡山中央警察署交通第1課の警察官2名を迎え、会場には75歳以上の運転免許証をもっている男女高齢者を中心に58名が参集しました。
初めに巴田警部補が、中央署管内の作年中の交通死亡事故8件のうちの3件を取り上げて事例紹介をし、それぞれの事例について運転者が行うべき「危険予測」を受講者と共に考察しながら、交通死亡事故を未然に防止するためには運転者と歩行者等はどうあるべきかを話し合いました。
次に、野亀巡査部長が改正道路交通法について解説し、施行後は75歳以上の高齢者が認知機能の低下により起こしやすい交通違反(信号無視、通行禁止違反、合図不履行、指定場所一時停止不履行など18の違反行為が対象)を犯すと「配達証明郵便」が来て、違反者は
臨時の認知機能検査を受ける。
(検査結果が悪化していると)臨時高齢者講習を受ける。
(検査の結果、認知症のおそれがあると判断されれば)医師の診断を受ける
→ (認知症と診断されれば、運転免許の取り消し)
ことが義務付けられることになり、従来の反則金等に加え、講習料や医師の受診料等の出費を余儀なくされることにもなる・・・ということのようでした。
また、「運転に不安を感じたら、運転免許証の自主返納を」との説明もあり、返納すれば「運転経歴証明書」の交付が受けられ、バスが半額・タクシーが1割引きになる「おかやま愛カード」の申請もできるとの話もありました。
いずれにせよ、平成28年中に交通事故で亡くなった高齢者が県下で50人もいたそうで、この日の受講者たちは、「せっかく生き永らえてきた尊い生命を道路上で散らしてしまうことのないよう」、また「高齢者ドライバーや歩行者が道路上の邪魔者・迷惑者にならないよう」心に誓い合ったことでした。
(文:小野田、写真:薄)