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ニューストピックス(2017年1月26日)

横田廣太郎さんが「岡山市愛の泉福祉賞」を受賞

横田廣太郎さん 去る1月26日、28年度岡山市愛の泉賞表彰式で、横田廣太郎さん(円山在住)が「岡山市愛の泉福祉賞」を受賞しました。

表彰理由は「昭和38年6月から52年以上にわたり、ハンセン病に対する偏見・差別の解消をライフワークとし、ハンセン病施設の訪問や講演、雑誌等への執筆などを継続して行なっている」となっています。

表彰状/岡山市愛の泉福祉賞/横田廣太郎様/あなたのあたたかい心と立派な行いをたたえここに表彰します/平成29年1月26日/岡山市長 大森雅夫副賞の置時計

日本では古くからハンセン病は伝染力が強いというまちがった考えが広まり、患者は想像を絶する偏見と差別に遭って、全国に配置された13か所の国立療養所に強制的に入所、隔離されてきました。横田さんが勤務した長島愛生園もその一つです。

平成8年にようやく「らい予防法」が廃止となりましたが、いまだに偏見、差別が残っています。

横田さんの幼少時には祖父と伯父が長島愛生園に勤務していて、話を聞いたりついて行ったりしたこともあり「ハンセン病は感染しない」ことを理解していました。

横田さん制作の新良田教室閉校記念誌 その体験もあって、のちに長島愛生園にあるハンセン病生徒の高等学校である「新良田(にいらだ)教室」に昭和38年から62年閉校になるまでの24年間勤務し、全国から集まった生徒約390人に数学を教えてきました。その間ずっと、ハンセン病を正しくきちんと理解することの大切さを想い続けてきたそうです。

※「新良田教室」は俗称で、正式名は「県立邑久高校定時制課程普通科」です。

新良田教室閉校後は、定年まで県立岡山東商業高校で数学の教鞭を執りました。以来今日まで各地で市民・高校生・中学生を対象にハンセン病に関する講演活動、長島愛生園及び邑久光明園の施設説明案内などを50回以上実施しており、今なお続けています。また、毎年1回岡山市人権教育課の講師として愛生園内の歴史館・新良田教室などの見学案内と講演を行なっています。

(文・写真:行枝)

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