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ニューストピックス(2016年6月20〜22日)

平成28年度「富山地区青少年育成協議会町別懇談会」

富山地区青少年育成協議会(大直二会長)では、6月20〜22日(毎日19:00〜21:00)、学区内8会場に近在の町内住民の参加を得て「町別懇談会」を開催しました。

各会場には育成協の本部役員をはじめ幼稚園、小学校、中学校の教員や保護者、町内会長ほか地域住民が参加して行われました。最初に幼稚園、小学校、中学校の各学校園の近況報告があり、続いて【健やかな 子ども育む 地域の絆 〜地域で行う子育てとは ケースワークで学ぶ〜】をテーマに懇談が行われました。

今年の懇談会は、次の3つのケースについて意見交換を行いました。

ケース1

学童(学童保育のなかよしクラブ)にいっていない子どもがいました。この子が家に帰ったときに家の人は出でかけていて、カギが閉まっていました。途方に暮れた子どもは玄関前に座って一人で泣いています。あなたはこの場面に遭遇しました。学校に近ければ学校に戻るのが一番良いのではないかと思いますが、残念ながら学校からも距離があります。

① 対処として、どうするのが一番良よかったのでしょうか?

② こういう事を無くす為に、どういった方法をとれば地域として良くなると思いますか?

ケース2

地域の会議や団体の役員等に一番力になるはずの30代、40代、50代の男性の参加が非常に少ないことが、各町内でも懸案事項に上がっていると思いますが、30〜50代の男性がもっと地域の事業に参画するためにはどうすれば良いのでしょうか?

ケース3

何度か続けてきた町別懇談会ですが、また新しい在り方を模索していく必要もあるかと思います。次年度以降、どんな形態で開催をすることで参加しやすくなるのか? また、どのような形態であれば、幅広く意見を交換しやすくなるのかを、お伺いできればと思います。過去には映画などの鑑賞会といった形態等もあったようです。次年度以降のために、皆様から幅広い意見を戴ければと思います。

以下、各会場の懇談会の様子は次のとおりです。各会場ごとの発言(意見)の詳細は、後日発行予定の育成協の機関紙(いどばた富山)をご覧ください。

6月20日(月)19:00〜21:00
場所対象町内会世帯数合計出席者数
海吉中村公会堂 海吉本村・中村 335 主催側 8名
地域側 26名

海吉中村会場

◆ 主催者側挨拶

海吉広場に防犯カメラが設置され、たむろや夜の花火などが減ってきたが、出村や百間川の土手にたむろ場所が移っている。

◆ 各学校園からの近況報告

幼・小・中ともに登下校時たくさんの方が見守ってくださりありがたく思っている。引き続き地域の方々のご協力をお願いしたい。

幼稚園では今夏に耐震工事をするため園庭が使えなくなる。

中学校では、環境整備のため中庭やドリームガーデンの手入れに地域の方の協力を得ている。これからもボランティア活動に参加する事で、地域との絆を強めていきたい。

◆ 質問

あいさつ運動に出てみるが、やはりあいさつができない子が多い。子ども達から自発的にあいさつができるように指導して欲しい。

(幼) 仲良しの子達はできているが、接点がない子達はなかなかできていない。できているときは褒めるようにしている。
(小) 門や教室の入口では「○○先生、おはようございます」と良くあいさつできているが、一人になるとできない子がいる。
(中) 声が小さい。する子はする。しない子はしない。分かっているが思春期で形に出ないところもある。
(地域) 以前より良くなってきている。「おかえり」と言うと「ただいま帰りました」とかえってくる。
(ボーイスカウト) 子どもがあいさつしているのに返さない大人もいる。返さないから声掛けしないのではなく、あいさつした時の楽しい気持ちを経験させてあげて欲しい。
  • ケース1

    近所の方の協力、声を掛けあって見守る。

    子どもに困った時には○○に行くように教えておく。そのためには普段から近所の繋がりが大切。

    こどもかけ込み110番のステッカーを貼っているお宅を活用すれば良い。

  • ケース2

    勤務形態がそれぞれ違うので、参加するのは困難では? ただ出られない方にも、こんな行事があるとの声掛けはしていく必要がある。

    日にち設定で幾つかの候補日から選択してもらえるようにすれば良い。

  • ケース3

    町別懇談会という名称が分かりにくい。

    子ども達を交えてみてはどうか? 子どもを連れてきて良いなら来やすい。

    4〜5人のグループで討議する。

    分かりやすいテーマを回覧で周知する。

山崎本町公会堂 山崎本町 392 主催側  9名
地域側 15名

山崎本町会場

  • ケース1

    声をかけてあげることが第一。名札を見て学校に電話して児童の名前と状況を伝える。学校は親に連絡するなど必要な対応をするとのこと。

    同様のことを経験した保護者がいて、児童に気付いた地域の人がメールをくれて事なきを得たことがあり、地域での普段の付き合いが大切と感じた。

  • ケース2

    入学式、運動会など子ども行事には多くの父親が参加している。地域の行事にはきっかけがあれば参加は増える。班ごとに核になりそうな人を見つけ横のつながりをつくる。また、「オヤジの会」など男性を集める会をつくる。

    世が問題が少なくなるほど地域のつながりは薄れる。中学校では生徒の自主活動を重視しており、今年の夏には「おばけ屋敷」イベントを公民館で企画、予想を超す30人の応募があった。子どもが自主的に動けば親も動くようになる。

  • ケース3

    当初は子どもの教育についての懇談会が少しずつ変わっていると思う。それについては、どんな意見が出てどうしようとしているのか、広報紙「いどばた富山」が後日発刊されるので確認してほしい。また、来年はテーマを事前に知らせるようにしたい。

    体協行事など多数集合するイベントを利用して、その後に懇談会を行えば参加が増える。他の集まりを利用すればよい。

円山公会堂 円山境内・宮西・中央・団地・浜倉・外新田・南 906 主催側  7名
地域側 22名

円山会場

  • ケース1

    声をかけてようすをみる。

    親に電話をかけるように伝えてもらう、電話を貸してあげる。

    子どもにこういう状況になった時はどうすればいいか話し合いをしておく。

    スポ少や子ども会に入り、近所で頼れるネットワークを作っておく(親同士地域の子どもの状況を把握しておくことでのネットワーク)。

    近所同士で協力しあえる体制を作る。

  • ケース2

    「おやじ会」を作って活動している実績を参考にしては。

    アプローチの方法次第でお父さんがもっと参加してくれるのでは。

    60代の方の見守り隊にもっと参加していただけると助かる。

    地域のスポーツチーム関係者がスライドして役員になれば仲間同士で活動しやすいのでは。

  • ケース3

    時間帯は夜でなく昼間であれば主婦は参加しやすい。

    親子で参加する事も今後検討してみては。

    その時期に合うテーマで話し合いをする。

    話し合いをメインにするのではなく何かイベントをして参加を増やして、また参加しようと思えるような場づくりをする。

    大人が地域にかかわろうとする一歩を踏み出していけるといい。

6月21日(火)19:00〜21:00
場所対象町内会世帯数合計出席者数
海吉出村公会堂 海吉出村 804 主催側 15名
地域側 66名

海吉出村会場

  • ケース1

    ①について

    隣のうちの人に預かってもらうか警察に連絡する。

    ②について

    年齢の設定がないが、学年によって対処の方法が異なる。

    5年生ぐらいの子どもであると自分で電話を借りて親に連絡することができる。

    カギの場所をあらかじめ決めておく。

    子どもにもどこへ行けば助けてもらえるか話しておくべきである。

    学校に連絡していただけたら対処する。(小学校の岡教頭)

  • ケース2

    仕事の関係でなかなか参加できない。現状ではどうしたらよいか分からない。

    年間行事を把握して、全部ではなくてもできるだけ参加する努力をする。

    思い出づくりは子どもがつくるのではなく親がつくるものである。そのために頑張る努力をするべきである。

    母親の力が大きいので、父親を引っ張っていくことにより参加が増える。

    誰でも参加できる環境づくりが必要である。皆に、出られるときにできることだけすればよいという助け合いの気持ちがあれば、もっと気楽にできると思う。

  • ケース3

    この懇談会で、こんなこと(ケーススタディ)をしても意味がない。

    素行の悪い中学生に問題があるので、そこを中心に解決策を話し合うべきである。

    親の育て方に問題があるので、親世代がもっと参加すべきである。

    富山交番にも参加していただき意見交換をする。

    この形では発言しにくいし本音が出ない。グループになって意見交換をした方が良い。

    学校側が抱えている問題点を提示してもらって、それについて意見交換していったらいいのではないか。

    基本的にはこの形態がいいと思う。学校、家庭、地域の三者が絡んでいくことが効果的であり、学校が地域に進出して三者が一堂に会して意見交換する形式は残してほしい。

◆ 江口中学校校長から

これから夏休みが始まり家庭や地域で子どもたちを見守っていくことになる。反社会的な子の問題が取りあげられているが、大半のこどもが落ち着いている子であり、その子たちも伸ばして欲しい。学校では失敗してもいいから子どもたちを信頼して(見守りながら)任せてみることにしている。地域でも中学生をボランティアとして(みずからの発想・運営・責任で)活躍する機会を作っていただきたい。

富山公民館 福泊 1,090 主催側 10名
地域側 48名

福泊会場

  • ケース1

    声をかけてあげることが第一である。

    日常においての近所付き合いが大切で、顔馴染みの地域づくりを意識しよう。

    班会を開催して班内の緊急連絡網を作成し連絡できる体制を構築して いる。

    (ケース1に対し緊急連絡網の活用で親御さんに連絡ができた実例発表があった)

  • ケース2

    開催日の設定検討(例えば日曜日)

    いろんな催事をした際に、作業完了と同時に散会せずに、終了後感想会タイム等を設けて顔馴染みになるように工夫したらとの提案があった。

  • ケース3

    地域内で町別懇談会の出席経験者が不参加の人に対し、今後は参加するよう誘いの輪を広げるようにしようとの提案があった。

    町別懇談会開催の広報方法も今後の検討が求められた。

◆ まとめ

いずれのケースに対しても根底は地域のコミュニケーションがどれだけとれているかにかかっており、地域力を高めることが求められる。

6月22日(水)19:00〜21:00
場所対象町内会世帯数合計出席者数
池の内公会堂 円山表・嶽・湊池の内・操山・光ヶ丘・操陽南山・ヒルズ 714 主催側  8名
地域側 10名

池の内会場

◆ はじめに

三澤町内会長から「学校園と家庭と地域が共通の課題と目標を共有して、連携をとりながらすこやかに子どもたちを育んで参りましょう」と開会の挨拶があり、学校園からは、自分の思いが伝えられない園児や不登校の児童、そして横に広がって歩く生徒を指導している事や、全体的には落ち着いて学習できていて楽しく通学していることの報告と、青パト隊や見守り隊、PTAに対して、「皆様方のお陰で事故もなく登下校できておりありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」とのお礼が述べられた。

◆ 集団登校について

1年生の児童が集合時間に遅れて高学年が遅れるので先に出発してしまい、その児童を見守り隊が学校まで送って行くという事があり、集合時間は厳守するよう学校から指導があった。

◆ あいさつ運動について

年3回のあいさつ運動の日があるが、操陽南山出口附近に指定場所があるがほとんど子どもが通らないので、池の内東バス停近くの集合場所に変更して下さい。

  • ケース1

    まず声を掛け様子を聞き、ご近所に当ってみる。

    こんな時どうするか親子で決めておく。

    ご近所に子どもが住んでいる事を認識してもらう。日頃よりよくコミュニケーションをとっておく。又は子ども会などを通じて何でも頼める友達を作っておく。

  • ケース2

    この年代は家族を養う使命があるので大変忙しい。しかし入学式・卒業式・参観日など席が不足する程たくさん参加がある。子どものためには時間をつくれるので、そんな機会を考える事から参加してもらう。

    無理やり役を押し付ければなんとかやってもらえる。

    仕方なく参加してもらっても発展性に欠ける。

    中学生に公民館デビューしてもらう。今年初めて公民館でお化け屋敷を中学生だけで企画運営する。意外と参加が多くこのボランティア活動が地域との絆を強め、また公民館に気軽に出入りしてもらえれば、彼らは20年後には立派な地域団体の役員候補ではないだろうか。

  • ケース3

    テーマが漠然としていて意見交換がしづらい。もっと絞ったテーマにするべきでは。

    日曜日のもっと早い時間の方が参加しやすい。

    PTA、町内会をただ回覧するだけでは多くの参加は望めない。もっと魅力あるテーマ、企画をして人脈を駆使して参加してもらい、どんな事をしているかまずは体感してもらう事が重要。

福泊川東公会堂 福泊川東 197 主催側 10名
地域側 15名

福泊川東会場

  • ケース1

    知っている子どもなら家に連れて帰り家族に連絡する。知らない子どもの場合は学校に連絡する。日頃から近所との付き合いの重要性を認識しなければいけないと思う。コミュニケーションの重要性を認識する必要性を感じた。

    学校に連絡することは重要。だたし、通報者は、関係者が現場に行くまで必ず子どもの面倒を最後まで見ていただかなければならない。(学校関係者)

  • ケース2・3

    できることからやっていけばいいと思う。若いときに町内活動に参加しなかったことを後で後悔しても取り返すことはできないと思う。子どもと一緒なら若いお父さんも参加できるのではないかと思う。

海吉福吉公会堂 海吉福吉 630 主催側 14名
地域側 15名

海吉福吉会場

  • ケース1

    どんな子どもであっても見かけたら声をかけることが一番大切と思う。近隣での情報収集と学校へ連絡。普段の生活の中での近所や地域との情報交換とコミュニケーションの重要性を痛感した。

  • ケース2

    参加することで役に立っていると思うと次に伝わり好循環を生んでいく。参加することで得点がもらえるシステム作りが必要ではないか。各種各階層に情報が伝わっていないのではないかと思う。役を与えることでプレッシャーになりかえって逆効果になる。最初の声掛けが難しいが地道に取り組むしかないのではないか。スマホやネットなどを活用し情報伝達システム構築すれば広範囲の人に情報を伝達することが可能になるが、情報伝達の手段や方法を持たない人は疎外感を感じると思う。情報伝達の方法を考えなければいけないと思う。

  • ケース3

    家庭を持っている主婦の立場は微妙であると思う。子どもや仕事のことなどで会議に出席することができないのが現実と思う。役員として出席している人がほとんどであり、これでは幅広く意見を聞くことはできないのではないか。肝心な人(園児や児童、学生の保護者)の出席が殆んどないのは残念である。これから、一人ひとりに地道に声掛けをしていかなければいけないと思う。子どもを連れて出席できる環境ができれば、家庭を犠牲にしなくて出席できるかもしれない。今までの形式にとらわれない斬新なアイデアを出すことで、会の発展に希望を持つことができるのではないかと思う。

    富山地区には、人生経験豊富なシニア世代の人が活発に活動をしており目を見張るものがある。若者の先頭に立って活躍することで、後に続く人が必ず生まれてくると思う。今後の活躍を期待している。(学校関係者)

(文・写真:電子町内会取材班)

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