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ニューストピックス(2016年5月21日)
第2弾 とみやま五十三景探訪(2) 〜富山学区・倉安川散策マップめぐり〜
5月21日(土)午前9時半から12時まで、「富山自然を楽しむ会」と「富山公民館」が共催する「倉安川散策マップ探訪」が行われました。
参加者は、地域住民14名と富山自然を楽しむ会会員7名の21名でした。参加者は、公民館料理講座室で實村貢代表から本日の行程と倉安川の歴史について説明を受けた後、外に出て出発に当たり、けが予防のための軽いストレッチ体操を行って目的地に向かって出発しました。
この日は、典型的な五月晴れでしたが、真夏日を思わせるような日差しが照りつけていて、熱中症にかからないようにこまめに水分補給をするように注意がありました。
一行は、新緑かおる緑の中を一路、本村(ほんむら)橋の常夜灯・地神(じじん)様目指して進んでいきました。途中、今を盛りと咲いている栴檀(せんだん)の樹の下で吉田氏から栴檀が漢方薬として整腸・虫下しなどに珍重されていたとの説明がありました。
富山橋、丸端(まるはな)橋を経由して本日の第一の目的地「本村橋の常夜灯・地神様」につきました。實村代表から倉安川を航行する船の目印であったもの、かつては川土手にあったものが改修によりこの地に移された旨説明がありました。また、吉田氏からは地神様のいわれをわかりやすくペーパーを示して説明がありました。
次に、賽(さい)の神様(道祖神と言って悪霊を防ぐと信心され、各地の村境や峠に祀られたもの)の説明を受け、吉備津岡辛木(からき)神社をめざして、山道を登って行きました。山の斜面には、梨や桃などの栽培もおこなわれ、すでに小さな実をつけていました。
やがて、山道は急に険しくなり、行列についていけない者も出てきましたが、暗い竹藪を過ぎると吉備津岡辛木神社の鳥居が見えてきました。一行は、山門をくぐると辛木神社の本殿に到着しました。ここでは宮司の藤井さんから神社の歴史やいわれ、更に周りに祀られている神社などの説明を受けました。境内には、県下でも珍しいといわれる大きな「さざれ石」やめずらしい亀や蛙の石像があるいくつかの神社がありました。それぞれ、神社に参拝するなど休憩を取って水分の補給をしました。
一行は、帰路につくと林の中には苔むした句碑がいくつも目に付きました。これらは、操山ハイキングコースの一部である神社参道に句碑を建て文化の道しるべとし、自然と人間の対話・健康・親睦の輪を広げ、明るいまちづくりに資する事を目的として建立されたものです。
【関連ページ】 「詩の小径うたのこみち」句碑
急な石段を下り、出村大師堂につきました。實村代表から大師堂や向かいの丸端の井戸、更に丸端橋の説明を受けました。昔は太鼓橋で船が橋の下を通っており、今でも船頭道(橋の下を船頭が船を引いたもの)が残っているということで、一同珍しげに橋の下を覗いていました。
倉安川の近くに何十年も住みながらこのような話を聞く機会もなく過ごしている方が多いのではないかと思いました。参加者の中には高島学区から参加した方がいて、「帰って本日の記事がホームページに掲載されるのを楽しみにしています」と言っていました。
今年度も、毎月1回、この講座は続けられるということで、日程等は「とみやまだより」で見て、是非参加してくださいとのことでした。
(文・写真:湯浅)