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ニューストピックス(2016年4月23日)
動物ふれあい教室が開催されました。
4月23日(土)午後1時半から、富山公民館主催講座の「動物ふれあい教室」が開催されました。子どもたちに、動物とのふれあいにより命の尊さを体感してもらおうとの目的で、平成25年から始まったこの催しも今年で4回目です。
富山公民館2階には、幼児から小学2年生までの子ども18人にお母さん方が12名、総勢13組の家族が集まりました。講師は、公益財団法人岡山県動物愛護財団とボランティア犬の皆さんです。
公民館長と財団の楢原克己さんの挨拶の後、まず、スタッフのお姉さんによる紙芝居「ゴンのしあわせ」が上演されました。棄てられた子犬が、いじめっ子や無責任にえさをくれる小母さんに苦労させられながら、最後には優しい家族の一員に迎えられるお話で、この中で、犬を飼っているお年寄りが、犬を飼うことの責任の重大さとその一方での大きな喜びを語る場面がありました。
この、ふれあい教室の眼目の一つは、飼い主や周囲の人たちに課されるこの責任を理解してもらうことのようです。
続いて、コーギー犬のエルちゃんとシーズー犬の愛子ちゃんが登場して、子どもたちとの心音の聴き比べです。聴診器から聞こえてくる心音は、人間の子どもも犬も、みな元気そのもの。でも、犬の心音の速さには皆が驚いていました。
更に、エルちゃんをモデルに飼い主さんによる歯磨きとブラッシングの実践教室です。犬も虫歯になること、ブラッシングは毎日してやってとの言葉に子どもたちも神妙に聴き入ります。
次に、ゴールデンレトリバーのモモちゃんとシェトランド・シープドッグのハッピーちゃんが飼い主さんと一緒にデモンストレーションをしました。飼い主の股くぐり、いただきます・ごちそうさま、ダンベルの持ち帰りなど、次から次の達者な芸にみんな拍手喝采。
伏せ、お座り、立てのときは幼い子どもたちが同じように身体を動かして、なんとも可愛らしかったです。
最後に、11頭の様々な犬種の犬たちが飼い主に連れられて登場して、子どもたちとのふれあいとなりました。広い部屋一杯のブルーシートのあちこちに待機する犬たちに、子どもたちは大喜びで撫でたりさすったり抱きしめたり。楢原さんから、繊細な犬の気持ちを考えてきめ細かい接し方を教わっていたのですが、テンションの上がった子どもたちにはなかなか通じません。
それでも、お利口な犬たちはどれも優しく子どもたちの興奮を受け止め、お母さんたちは飼い主さんたちの話に真剣に耳を傾けて、本当に心の通い合った1時間半のふれあい教室となりました。
(文・写真:矢尾)