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ニューストピックス(2016年4月9日)

第2弾 とみやま五十三景探訪(1) 〜富山学区・倉安川散策マップめぐり〜

4月9日(土)午前9時30分から午後0時30分まで、富山の自然を楽しむ会[實村 貢(みむらみつぎ)代表]では、第2弾 とみやま五十三景探訪(1)を行いました。

参加者は19名(男性3名、女性9名、スタッフ7名)が富山公民館に集まりました。なお、今回、山陽新聞社の女性記者も同行取材をしました。

初めに、實村代表から「柾木山にあった正木城の概要と今回のルート」について説明がありました。

柾木山などについて説明説明を聞く参加者

公民館前で出発前の準備運動をみんなでして、倉安川沿いに東に向かって出発しました。

準備運動の様子

曇り空で少し肌寒い中をみんなそろって元気よく目的地を目指しました。川沿いの桜も盛を少し過ぎていたものの見事な花を咲かせていました。先導役は、スタッフが交代で行い、説明役は同会の實村代表が行いました。

倉安川沿いを東へ桜を見ながら東へ

清綱所長 しばらく倉安川沿いを東に進んだあと「(4) 倉安川排水機場」に着きました。国土交通省 岡山河川事務所 百間川出張所 清綱(きよつな)所長から「排水機場の概要と排水能力のアップ」などについて説明を受けました。また、「排水機場」の機械室で「ポンプの排水能力が毎秒2.5トンから5トンへ増強」された旨の説明を受けました。

清綱所長の説明を聞く参加者

説明を聞く参加者排水ポンプ

柾木山全景柾木山全景

次いで、百間川河川敷に残っている「(2) 笄の井戸」を見学しました。参加者は思い想いに井戸を覗き込んでいました。井戸のいわれについて「正木城の落城の前日、城主大膳の正室 玉尾が姫を抱いてこの井戸に身を投げました。後日、供養をしたところ水面に「笄」(昔の女性の髪飾りが)が浮かび上がってきたと伝えられたことから「笄の井戸」(こうがいのいど)とよばれています」と説明がありました。河川敷には、タンポポやスミレなどが咲いていました。

笄の井戸を覗き込む参加者笄の井戸

取材する山陽新聞の女性記者取材する山陽新聞の女性記者

タンポポスミレ

その後、河川敷を少し移動して倉安川の用水を百間川へ排水する「(3)百間川柾木排水樋門と柾木樋門の役割」にいて説明を受けました。

百間川柾木排水樋門と柾木樋門

河川敷から土手道に上がり県道を横断して柾木山への急な坂道をしばらく登ると大岩が迫り出していました。急な坂道を登った参加者は、額に汗をかきながら持ってきた水筒やペットボトルのお茶を飲みながら休憩をしました。

柾木山へ向かう急な山道を柾木山へ

この頃になると空は晴れ風も心地良く絶好の天気となりました。参加者は、大岩の上から眼下に広がる百間川の緩やかな流れや田園風景、そして遥か南に児島湾を望みながらデジタルカメラを片手に思い想いに撮影する姿が見られました。まわりの木立にはコバノミツバツツジが花を咲かせていました。

柾木山の大岩から百間川や児島湾を望むコバノミツバツツジ

休憩のあと山道を少し登るとそこが「(1) 柾木山(正木山城址)」となっていました。「柾木山は標高56.6メートルで427年前の天正17年(1589)3月 正木大善正康が入城し防備の堅固な城壁であった」しかし「播磨姫路城主 本多美濃守忠政の五千の軍勢に攻められ落城」そして、一説には「宇喜多直家の二千の軍勢に攻められ落城したと伝えられている」ことなどについての説明がありました。

清綱所長 柾木山の山頂で、實村代表が「正木大膳正康が居城した城の大きさ東西15間(27メートル)、南北26間(47メートル)であったと伝えられていますが、実際に城の大きさを計測して見ることにしました」と言って巻尺で測ったところ、東西10メートル、南北30メートルでした。

実測した結果と伝えられていることの矛盾点を埋めることはできなかったものの、参加者から「歴史に大きなロマンを感じるひと時を過ごすことができ満足しました」との声が聞かれました。

参加者それぞれが戦国武将の栄華盛衰に思いを馳せながら集合写真を撮りました。

柾木山山頂での集合写真

レンゲ 柾木山からなだらかな坂道を下り住宅地に出て次の目的地「(5) 海吉本村の大師堂」に向かいました。この頃になると、初夏を思わせるような太陽が降り注ぎ、上着を脱ぐなどして歩く姿が見られました。倉安川沿いの田んぼにはレンゲや菜の花が咲いていました。

海吉本村の大師堂前で 「海吉本村の大師堂」に着きました。お参りしたあと「お堂には地蔵菩薩、阿弥陀如来、薬師如来が祀られています」また「お堂の左前には五輪塔、手水鉢、鬼瓦が置かれています」などと説明がありました。

天地天満宮前で さらに倉安川沿いに西に進み、昼を少し過ぎたころ最後に「(8) 天地天満宮」に着きました。思い思いに参拝をしたあと「主祭神は菅原道真で学問の神様で地元の方がお祭りをしています。祭礼は毎年10月24日です」と説明がありました。

倉安川沿いに来た道を帰路につきました。途中、陽気に誘われたウシガエルの姿も見ることもできました。道沿いの民家の庭先に植えられた「ボケ」の花が大輪の花を咲かせていました。

ウシガエルボケの花ツバキ

初夏を思わせる日差しをあびながら、一行は元気に公民館に帰り着きました。

公民館で解散 岡山市北区から参加した女性は「初めて参加しました。今後もこのような催しがあれば参加したいと思います。とても良かったです」などの声が聞かれました。参加者からも「今日は天気もよく参加してよかったです。地域の歴史を感じることができました」などの声が聞かれました。「富山の自然を楽しむ会」の皆さんお世話になりました。

次回の開催は 5月21日(土)を予定しています。皆さんも参加してみてはどうでしょうか。

なお、「倉安川散策マップ」は、富山公民館で、1部100円で売っています。このマップには富山学区内の全ての名所や史跡などが漏れなく載っています。マップを片手に富山の四季折々の素晴らしい自然に触れ合いながら、歴史を秘めた史跡を訪ねてみてはいかがでしょうか。

(文・写真:長畑)

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