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ニューストピックス(2015年10月11日)
「新しい農業の姿と食の循環」の講演会
10月11日(日)午後1時30分から、富山公民館において「野菜本来の生命力を生かす!持続可能な農業」と「生ごみを堆肥に!家庭での循環型エコ生活の実践」の講演がありました。
この講演はおかやまエコマインドネットワークが主催し、とみやまエコクラブ、富山学区婦人会、富山学区栄養改善協議会が共催しました。
おかやまエコマインドネットワークの田淵知子さんの司会で進められ、とみやまエコクラブ代表の行枝学さんから挨拶と2名の講師の紹介がありました。この講演には学区民約60名が集まり、熱心に聞き入りました。
講師 佐々木竜也さん |
佐々木竜也さん(農業法人ワッカーファーム代表)は、「持続可能で水のように循環する農業を目指している」と話し、また、「種は遺伝子操作された種でなく在来の固定種で、堆肥は牛糞や鶏糞などの動物性ではなく、オカラや米ぬか等を利用した植物性の堆肥を使っている。土壌は菌や微生物が発生する環境作りが大切」と話しました。
講師 山崎泰二さん |
また、山崎泰二さん(生ごみ堆肥箱開発者)は、「従来のコンポストは臭い、ウジ虫が湧く、時間がかかる等の欠点があり、改善するため木製の“エコちゃんコンポスト”を開発した。平成16年2月から一度も生ごみをゴミステーションに出していない。土は本来無機質の鉱物であるが、堆肥を加えると作物が育つ土壌にすることができる」と話しました。
2人の講演後、富山学区栄養改善協議会が有機無農薬野菜を使って作ったバターなんきんスープ、蒸したさつま芋などの料理をつくり、参加者たちはおいしく試食しました。
つづいて、野菜作りや堆肥づくりをしている人の体験談を聞きました。
神野邦臣さんは「野菜作りの楽しみは、種を蒔いて芽が出て段々と大きくなっていく過程が見られること」と話しました。吉田節雄さんは、“エコちゃんポスト”で作った堆肥で通常より40%も大きい玉ねぎを作ることができた等、写真や表を使って話しました。
体験談 神野邦臣さん |
体験談 吉田節雄さん |
今回の講演に多くの人が参加して熱心に聴講し、質問もあり、食の安全について学区民の関心の高いことが分かりました。
最後には、無農薬野菜の販売もあり、買って帰る人も多くありました。参加者たちは有意義な一日になったと感じました。
(文・写真:山田)