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ニューストピックス(2015年8月2日)

倉安川の生きもの調べと水質検査

8月2日(日)9時30分に、富山の自然を楽しむ会・富山公民館共催の「富山の自然を楽しもう!、倉安川の生きもの調べと水質検査」の参加者(小学1年生から6年生の児童15名と同伴の保護者7名、それに中学生ボランティア5名と江口校長、スタッフ4名)は富山公民館に集合しました。

小学生たちは早く川の中に入りたい様子なので、實村代表の挨拶、講師の岡山淡水魚研究会の枝光宏先生・中学生ボランティア・スタッフの紹介の後、魚捕り網とバケツを持って現地(幼稚園西の用水)に向かいました。

水質検査は毎偶数月に実施しているもので、今回は中学生に手伝ってもらい、検査終了後に生きもの調べに合流しましたが、それぞれの成果は次のようなものでした。

水質検査
試料採取場所と検査結果
検査項目富山公民館北倉益用水合流点備考
COD
(化学的酸素要求量)
10 水中の微生物などによって有機物が分解されるのに必要な酸素の量で、数字が大きいほど汚れがひどい。
硝酸 2.5 し尿や生活排水などによる汚れの目安
リン酸 水中の濃度が高くなるとプランクトンが増えすぎて、汚れの基になる。
Ph
(水素イオン濃度)
水の酸性・アルカリ性を示す。PH以外は数字が大きいほど汚れがひどいことを示す。PHは普通「7」前後が中性で、値が低いと酸性、高いとアルカリ性を示す。環境基準は、6.5〜8.5
生きもの調べ

場所は、昨年と同じ幼稚園西側の神崎立川用水で、水深20〜30センチの中にみんなが入って生きものを探しました。

神埼立川用水で生き物を探す子どもたち網ですくって「何かいるかな?」

10時半ごろには倉安川に場所を変えて、公民館北から西方面の約50メートル区間で採取し、11時頃公民館に持ち帰って枝光先生から各自が採取した水性生物の名前や生態について説明をうけました。

網を持って倉安川で生き物を探す子どもたち捕まえた生き物の名前は何?

結果は、昨年とほぼ同種でした。

採取した生きもの
魚類クロメダカ ヨシノボリ ギンブナ スジシマドジョウ ドンコ ハゼ カワムツ タナゴ
貝類カワニナ マシジミ イシガイ タニシ
エビ類アメリカザリガニ スジエビ ミナミヌマエビ
その他アメンボウ ヤゴ(アカネ) ハイイロゲンゴロウ
水草クロモ(在来種) コカナダモ(外来種)

今回は多くのアメリカザリガニが捕れましたが、輸入された当時は横浜で200匹中の生き残ったのがわずか60匹だったのが、その後日本中に広まったとのことです。

また、ミナミヌマエビは岡山では見られなかったのが、最近は棲むようになったそうです。


最後にアンケートに答えてもらい、夏休みの思い出を胸に、11時45分に散会しました。

(アンケートの一部紹介)

  • いろんな生きものがつかまえられてよかった。

  • エビやクロメダカがとれてよかった。 楽しかった。

  • もっと川がきれいになって、魚が元気に泳いでほしいし、もっといっぱい魚がきてほしい。(2年生・女子)

  • 倉安川には、いろいろな生きものがいることがわかった。(4年生・女子)

(文・写真:吉田)

環境出前講座「今日からみんな生き物博士!」が開催されました

子どもたちに大人気の「てっちゃん先生」
子どもたちに大人気の「てっちゃん先生」

夏休み真っ只中の8月2日(日)富山公民館にて環境出前講座「今日からみんな生き物博士!」が行われました。主催はとみやまエコクラブ・富山学区婦人会・富山学区栄養改善協議会。小学生を中心に子ども22名、保護者10名が参加しました。

昼の12時から始まり、参加者はまず「エコカレー」で腹ごしらえ。エコクラブ員が栽培したたまねぎやジャガイモ、にんじん、トマトなどの有機野菜を材料に栄養改善協議会が料理を担当したもので、環境講座にはピッタリ。みんなでおいしくいただきました。

講師は、岡山県自然保護センター勤務で、子どもたちに大人気の「てっちゃん先生」こと山田哲弘さんです。タイトルのとおり、遊びながら生き物について学ぶ内容。

最初は、奇跡の星「地球」の話。アースボールでてっちゃん先生と子ども達がやりとりしながら、青=海、緑=森、白=水と雲、茶=大地を表すこと、その地球が温暖化、ゴミ、生きものの絶滅危機など大変なことになっていることを学びました。

絶滅で生きもののつながりが絶たれたらどうなるか赤の毛糸で表現
絶滅で生きもののつながりが絶たれたらどうなるか赤の毛糸で表現

次は、「生きもの」について。子どもたちは身体を使いネイチャーゲームに夢中になって取り組みました。コウモリと蛾に例えて「食う−食われる」の食物連鎖、命のつながり、命の大切さ、人間が生きもののためにできることは何かな? 子どもたちは真剣な顔で取組んでいました。「すごーく楽しかった」と笑顔で話してくれました。

折しも桃太郎まつりが開かれる夏休みのひとときに、環境−生きものの勉強に取り組む子どもたちがこれだけ集まったことに主催側はほっと一安心でした。

参加した子どもたち

(文・写真:行枝)

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