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ニューストピックス(2014年10月17日)
骨粗しょう症予防のための料理教室
骨粗しょう症を予防するための料理教室が10月17日、富山公民館1階の料理講座室で開かれ、地域の高齢者13人が参加しました。
富山学区栄養改善協議会の主催で開かれたもので、同協議会の会員10人が料理教室の助っ人として加わりました。
午前10時から始まった講座の初めに、同協議会の中村初枝会長があいさつ。つづいて参加者を代表して、海吉ダイヤモンドクラブ(老人会)会員の中村清司さんが「おいしい料理を勉強しながら、時間一杯楽しみましょう」と、この日にかける意気込みを語りました。
料理の指導に当たったのは、岡山市中区保健センターの栄養士吉田千代子さん。
吉田さんはまず、お年寄りがかかりやすい骨粗しょう症の話から始めました。「骨粗しょう症とは、骨の中がスカスカの状態になり、骨がもろくなって骨折を招きやすい病気です。それを予防するためには、カルシュウムを積極的に摂り、日ごろから運動をつづけることです」と、この日の料理講座の目的から入り、つづいて予定した4種類の料理について、参加者全員の手元に配布済みの資料をもとに、具体的な料理の具材や作り方について詳しく説明しました。
この日の講座で作られる料理は順番に、「カプチーノゼリー」、「鮭のトマト煮カレー風味」、「油揚げと小松菜の煮浸し」、「ねぎとわかめのヨーグルトみそ汁」の4種類。いずれも牛乳とヨーグルトを使うのが、この日の料理のテーマです。
いよいよ料理の開始です。男性参加者はほぼ全員、申し合わせたかの如くバンダナを頭に、いざ本番。講座室の4卓の調理台を囲み、それぞれ説明書を見ながら、まずは料理の下準備から。ガスを点火し、鍋をかけ、水を入れる人。まな板の上でキャベツやにんじんに包丁を入れる人。キャベツは大きめのざく切り。にんじんは小さく短冊切り。にんにくにいたってはさらに細かくみじん切り。男性の中には料理など全く初めてという人もいて、包丁を持つ手が危なっかしい。
助っ人の栄養改善協議会のメンバーや指導に当たる栄養士の吉田さんは、4卓の調理台を飛び回る如くの忙しさです。
それでも、男性の内の何人かの手さばきは見事です。その内の一人に聞いてみると、「若いころ単身赴任をしていて、否応なく料理を覚えました。おかげでいまは、病弱の妻に替わって買物も一人で行き、朝食だけは私の担当。昼食と夕食は何とか妻がやってくれています」と話してくれました。
11時半ごろには、どの調理台でも予定した4種類の料理が完成。いいよ全員、各調理台に並べられた出来立てホヤホヤの料理の試食会の始まりです。
勧められるままに、記者も同じ料理をご馳走になりました。そのおいしかったこと。みなさん、ご馳走さまでした。家に帰って、同じメニューに挑戦してみてください。
(文・写真:松田)