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ニューストピックス(2014年6月23〜25日)
平成26年度「富山地区青少年育成協議会町別懇談会」
富山地区青少年育成協議会(大高直二会長)では、6月23日〜25日の3日間(毎日19:00〜21:00)、学区内の8会場に近在の町内会住民の参加を得て「町別懇談会」を開催しました。
各会場には育成協の本部役員をはじめ幼・小・中の教員や保護者、それに町内会長ほかの地域の役職者が参加して、「健やかな 子ども育む 地域の絆」(地域として子どもとの関わり方)をテーマに懇談が行われました。
その様子の概要は、次のとおりです。
6月23日(月)19:00〜21:00
場所 | 対象町内会 | 世帯数合計 | 出席者数 |
海吉中村公会堂 |
海吉本村・中村 |
335 |
主催者12 地域・家庭19 |
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山崎本町公会堂 |
山崎本町 |
405 |
主催者9 地域・家庭16 |
子どもは大人を見て育つ
町内会の資源化物回収への非協力などみても、大人が無関心なことが多い。これでは子どもの健全育成は期待できない。
親自身の子ども時代の経験で、親、先生、周りの大人が見捨てずに励ましてくれたお蔭で今の自分がある。
「あの子は・・・」と傍観せず、励ます方向で大人が接することが大事だ。
家庭での親の接し方が一番大切。特に年頃の子どもは家庭での日々の話など、進んで接触することが大切と強く思う。
先生は6年または3年しか子どもを見ることができないが、親や地域は生まれた時からずっと関わりがある。
町内会では「ラジオ体操」を夏休みの約2週間行っていて、約70名の子どもが参加してくれている。
このようなイベント参加の機会を増やして、大人との接点を増やせばいい結果につながる。
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円山公会堂 |
円山境内・宮西・中央・団地・浜倉・外新田・南 |
909 |
主宰者19 地域・家庭8 |
あいさつ運動などとりたててやらなくても、日本人なら自然にできるはず。現に、よくできていると思う。
「自転車は左側通行」が守られていない。また、並走通行も常態化している。学校でも正しい通行方法を教えるべきだ。
最近は、中学生の非行を見聞しなくなった。この良習継続を期待する。
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6月24日(火)19:00〜21:00
場所 | 対象町内会 | 世帯数合計 | 出席者数 |
海吉出村公会堂 |
海吉出村 |
830 |
主催者20 地域・家庭47 |
「母は胸、父は背中で子を育て」という標語もあるように、親(大人)がお手本を示さなければだめだ。 交通ルール・マナーの順守において然り。
あいさつ運動について
あいさつしても、返事を返さない子どもがいるが、恥ずかしい・照れくさいなどの心情も理解し、声は掛け続けよう。
根気よく声かけを続ければかならず心は通じ、反応はある。
大人が率先垂範しよう。
「日本一の挨拶学区」・・・、高邁な理念の旗は掲げ続けたいと思う。
ある子どもが見守り隊の高齢者に「どうして見守り隊をしょうるん?。ヒマじゃからじゃろう」と言った。そんな不謹慎な言葉の裏に、大人の発言を垣間見る思いがし、遺憾。
会場に超満員の参加者があり感心しているが、これは(参加者動員呼びかけを含め)町内会長以下の地域の役職者の意識の高さの象徴だと思う。
「子どもかけこみ110番の家」のステッカーの更新がいまだになされない。他の町内会は終わったところもあるのに。
(大育成協会長回答 : 「早急に設置されるよう善処する」)
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福泊公会堂 |
福泊 |
1,050 |
主催者23 地域・家庭59 |
登下校学童は、道路の左右どちらを通るように指導しているか。人は右、車は左が原則だが、「用水に落ちるといけないから、左を通りなさい」と指導する先生がいたが、学校当局の見解は?
(佐藤小学校長回答)
東日本大震災のとき、先生の指示を守っていた子どもたちが大勢犠牲になった事例がある。
地形・地物や交通の状態は場所ごとに千差万別なので、一律に「右側を」とも言えない状況がある。
要は、子どもたちにも状況に応じて危険回避ができる能力を身につけてほしいと願っている。
保護者たちが先生に見解を質し、先生が「すみません」「「お説のとおり」と謝るような場面は「町懇」のあるべき姿ではないと思う。
子どもたちが、安全・安心に成長して行く環境作りの話題が乏しいのは、残念。
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6月25日(水)19:00〜21:00
場所 | 対象町内会 | 世帯数合計 | 出席者数 |
池の内公会堂 |
円山表・嶽・湊池の内・操山・光ヶ丘・操陽南山・ヒルズ |
714 |
主催者6 地域・家庭13 |
子ども会が消滅した町内会も多くあり、存続していても入会しない家庭、地域行事に無関心な家庭が増えているのは残念。 関係主宰者のリーダーシップも大切だ。
富山ならではの幼〜小〜中の繋がりを活かし、小さい頃から知ってくれている「地域のおじちゃん、おばちゃん」の方から進んで子どもたちに声をかけて行こう。
このことは、きっとのちのちの成長への大切な見守りに繋がることだろう。
小学校では、メディアとの関わりの時間を減らす「アウトメディア週間」を実施中。
小・中学生の間にもスマホやタブレットの普及(所持者)が目覚ましく、「ライン」の使い方とその悪影響が危惧される。
家庭・保護者も、スマホの使い方や管理にしっかり関わっていくべき。
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福泊川東公会堂 |
福泊川東 |
187 |
主催者10 地域・家庭8 |
中学生の登下校時の交通マナーがわるい。交通安全教室などを開いて指導してほしい。
小・中学生が公道でスケートボードをしており危険だ。地域としても注意をするが、家庭や学校も指導してほしい。
町内には用水が多く、転落防止にはみんなで気を付けよう。
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海吉福吉公会堂 |
海吉福吉 |
585 |
主催者20 地域・家庭7 |
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各会場担当記者の所感を総合すると、例年のことながら「出席者が少ない」ということで、空席の座布団が目立つ会場風景を目の当たりにすると、ますますその感を強くします。
特に発言はしなくとも、せめて出席して校・園からの報告や出席者が交換する意見を聞くだけでも、「青少年の健全な育成には何が求められているか」、「地域や家庭の役割は何なのか」などにハッと気付かされることも少なくないと思われるのですが・・・、残念です。
場所を変え、方法を変えるなど執行部はご苦労をされているようですが、少しでも出席者が増えて実効の期待できる懇談会のあり方について、育成協の模索と地域・家庭の意識改革が求められているようです。
(文:小野田、写真:電子町内会取材班)
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