トップページ > ニューストピックス > ニューストピックス(2013年12月8日)

ニューストピックス(2013年12月8日)

とみやまエコクラブの湿性植物園と散策路づくり

12月8日午前、操山山中の湿性植物園と散策路づくりのための参加者は公民館に集合、点呼の後現地へ向けて出発しました。

この事業は、岡山県森づくりサポートセンターが提唱する「県民が育て楽しむ森づくり」に呼号し、「森林ボランティアグループ等の自主的な森づくり活動の助成」に応募して行われるものです。

この日集まったのは、主催者のとみやまエコクラブの15人と、就実学園「森の学校」の石田先生や男女中学生2人を含む一般参加の6人の計21人です。

現地は、吉備津岡辛木神社の南西約300メートルの鳥池の南東斜面の市有雑木林で、すでに委託業者により約1000平方メートルの地積が伐採で啓開され、植樹された広葉樹の苗木にも初冬の日差しが燦々と降り注いでいました。

ビオトープ予定地上空は啓開されて晴れやか
ビオトープ予定地上空は啓開されて晴れやか
湿地帯を育む鳥池
湿地帯を育む鳥池

現地に到着すると、行枝(ゆくえだ)代表が作業開始前に挨拶をし、「この地区は、すぐ上の鳥池の水が浸潤して通年斜面を潤している。ここに湿性植物園をつくり、そこへ至る散策路を設け、富山学区民共通の財産であるこの操山の憩いスポットの一つとして整備する、今日がその第一歩です」「近い将来は、湿性植物のほかシイタケのホダ木を置いたり、タケノコ狩りを楽しんだりできければと思っています」と夢を語り、次いで川瀬クラブ員の指示で散策路の整備作業と、一部の人による苗木への水やり作業が始まりました。

夢のビオトープへは笠井山方面へここから70メートル
夢のビオトープへは笠井山方面へここから70メートル

散策路は、本来の操山ハイキングコースを起点に、そこから分かれて湿地帯に至る約50メートルの斜面通路です。

植樹した幼木に水をやる参加者

委託業者が切り倒した孟宗竹を利用し、番線で部材を結束しながら自然味豊かな手すりや階段を構築し、終端部は青竹を敷き詰めた“観察用桟敷”ができました。

かけやで竹の杭を打ち込む作業員徐々に全容が見えてきた竹づくりの散策路

2時間ばかりの作業でしたが、参加者は大自然の中での健康的な作業に達成感に満ちた表情で、手作りのビオトープの実現を夢みながら操山を後にしました。

孟宗竹でできた散策路
孟宗竹でできた散策路
青竹を敷き詰めた「観察桟敷」
青竹を敷き詰めた「観察桟敷」

作業を終え、木漏れ日の林道に集った参加者

午後からは、ここで切りだした竹を使っての竹細工教室が公民館で行われることになっています。

(文・写真:小野田)

楽しかった竹細工教室

平成25年12月8日(日)午前の活動(操山・湿生植物園の整備)に引き続き、午後は富山公民館で竹細工教室が実施されました。会場の美術工芸室には、竹を少し加工した材料が準備された「花立て」の机・「竹とんぼ」の机・「水てっぽう」「紙てっぽう」「ぶーぶー笛」の机・「健康足ふみ」「椀」「箸」の机がありました。教室は、幼児3名・小学生33名・中学生2名・保護者17名とスタッフ16名の計71名で一杯になりました。

材料が並べられて準備が整った机各机に分かれて説明を聞く参加者

とみやまエコクラブの行枝代表 先ず、とみやまエコクラブ代表の行枝 学さんの挨拶、講師の小原猛志さん・川瀬正郎さんの紹介がありました。いよいよ自分の作りたい竹細工の机で作品づくりです。

硬い竹を相手に一生懸命に作成する様子 参加者は、のこ・なた・ナイフを使って硬い竹と格闘しました。頑張るお母さんをじっと見つめる幼児、お父さんに手を取って教えてもらう小学生、不織布(水てっぽうに使う)を切って準備する中学生ボランティア等々、教室中が竹の香りと熱気に包まれました。

水てっぽうに挑戦するお母さん・花立て等竹細工をサポートするスタッフ・健康足ふみの仕上げをする小学生、皆さん一生懸命です。

金谷南美さん(小学2年生)は、お父さんと竹とんぼに挑戦しました。硬い竹はなかなかナイフを寄せ付けません。お父さんが手を取って教えます。やっと一人でナイフが使える様になりました。何度もお父さんと交代して竹とんぼを削りました。完成です。外に出て竹とんぼを飛ばしました。なかなか飛びません、何回も何回もお父さんに教えてもらって練習しました。やっと飛びました。そして「お父さんと来てよかった」とうれしそうに話してくれました。

お父さんと一緒に竹とんぼづくりできあがった竹とんぼを飛ばす子ども

終了予定の15時になり、後片付けをしてそれぞれが作った竹細工や講師の方から頂いた笛などをおみやげに家路につきました。

(文・写真:中村)

↑このページの最上部へ

ニューストピックス