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ニューストピックス(2013年6月23日)
ユニバーサルデザイン(UD)出前講座
6月23日(日)10:00〜12:00の間、富山公民館において第2回「ユニバーサルデザイン(UD)出前講座」が開催されました。
この講座は、富山学区婦人会主催、富山公民館後援により昨年度に引き続いて「広くユニバーサルデザインの考え方を知って頂く」ことを目的に行われたもので、講師は、岡山県県民生活部くらし安全安心課のユニバーサルデザイン担当の中村 伸氏でした。
会場には婦人会員をはじめ、老人クラブからの参加者を含め31名が集まり、熱心に受講していました。
講座の第1部では、「ユニバーサルデザインとは、年齢、性別、国籍などにかかわらず、はじめから、すべての人にとって安心・安全で利用しやすいように、建物、製品、サービスなどをデザインするという考え方」だとの説明があり、次いで
◎ UD推進の基本姿勢
- 対話(コミュニケーション)の重視
- 「できる限り多くの利用者のため」ということの重視
- 自然に受け入れられる魅力あるデザインの重視
- 継続的見直し・改善(スパイラルアップ)の重視
◎ UD推進のための5つの視点
- 視点1 すべての人に使いやすく便利であること
- 視点2 すべての人に分かりやすく簡単であること
- 視点3 すべての人に公平であること(機会の平等)
- 視点4 すべての人に安全で安心であること
- 視点5 選択肢があること(柔軟性があること)
と話は進み、さらに『気持ちの中にユニバーサルデザイン』『私の気付きがみんなの笑顔に』を合言葉に発想を転換し、できることから始めようとのお話でした。
続いて第2部では、5人程度の6グループに分かれ、「UDなりきりカード」というツールを使い、災害時における人々の行動のあり方を学ぶ演習を行いました。
災害が起こったという想定下、災害の種類、内容、地域の被災程度を記したカードを引き、さらに個人では年齢、性別、家族構成などを記したカードを引き、自分がその人になりきってどういう行動をとればいいのか、グループのメンバー同士で話し合いました。
災害時における日頃からの物心両面の準備など、メンバーの一人一人が初めて出会った同士であるにもかかわらず、どう対応したらいいのかを真剣に話し合うことができました。
そして、災害時にこそ真にユニバーサルデザインの精神や考え方を発揮し、特に避難所生活などになった場合でも、地域の人達が共に運命共同体の一員であることの認識を共有することの大切さを再認識させられた講座でした。
(文・写真:前坂)