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ニューストピックス(2012年4月8日)

とみやま交通安全教室

快晴!花見日和の4月8日午前10時から、富山小学校グラウンドで「とみやま交通安全教室」が開かれました。

この催しは、時あたかも春の全国交通安全運動が行われている中、「自動車の衝突実験を目の当たりにして、その衝撃と事故の恐ろしさを実感すると共に、交通安全意識の更なる向上を期する」ことを目的に岡山中央警察署((有)岡山レッカーサービス協力)の主催で行われ、子ども、大人、高齢者等98人の学区民が参加しました。

警察官の講話を聞く交通安全教室の参加者

疾走してきた普通車に跳ねられた直後の老人(ダミィ) まず、歩行者(高齢者を摸した等身大の人形)に30〜40Kmで走行中の普通自動車が衝突する実演が展示され、衝突の瞬間「ドン」という鈍い音と共に人形は宙を舞って数メートル跳ねとばされ、見ていた婦人の一人がワッと泣き出してしまう一幕も・・・・。お話によれば「18歳の息子を交通事故で亡くした」とのことで、期せずして悪夢を思い出してしまわれたようです。

子どもの乗った自転車が跳ねられた直後の写真 次いで、自動車と自転車に乗った小学生ぐらいの子どもとの衝突展示です。自動車と自転者は本物、子どもはもちろんダミィ(人形)ですが、やはり「ガシャ!」という衝突音とともに、子どもの体は自転車もろとも10メートル近くも跳ね飛ばされて、警察官の「道路に飛び出しちゃいけませんよ」との語りかけに、最前列でみていた子どもたちは深くうなづいていました。

自動車をグングン吊り上げる大型レッカー車
自動車をグングン吊り上げる大型レッカー車

最後は、時速60kmで疾走する自動車が建造物に激突する場面を想定した実験ですが、このとき車が受ける衝撃は「地上14メートルから垂直に地面に落下したときの衝撃に等しい」そうで、ついさっき人と自転車との衝突に使った普通乗用車が大型レッカー車で高々と吊下げられ、観衆は固唾をのんで見守りました。

全員で「10,9,8・・・」とカウントダウンをする中、「0、落下!」でワイヤーロックが解かれた車体は真っ逆さまに地上へ。衝突の瞬間はブルン!と大地が揺れ、車両の前部は見るも無残にへこんで、衝撃の物凄さを雄弁に物語っていました。

地上に突き刺さるように激突した瞬間の乗用車
地上に突き刺さるように激突した瞬間の乗用車
地上に激突した普通車の前部は大破!!
地上に激突した普通車の前部は大破!!
「うわ〜!」、大破した自動車を恐る恐る覗き込む
「うわ〜!」、大破した自動車を恐る恐る覗き込む

「どうぞ、近くによって見て」との案内に、みんな「怖いもの見たさ」の心境で転落車両を覗き込んでいましたが、エアバッグが作動し、衝撃のせいか室内の空気圧の関係かリアウィンドウのガラスはすっかり抜け落ちていました。

今回目撃した衝突実験の衝撃を胸に、参加者たちは「交通事故には遭わない、起こさない」との誓いも新たに、春爛漫の光のなかを家路につきました。

参加賞のご褒美をもらって家路につく

(文:小野田、写真:矢尾・薄・太田)

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