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福居いきいきサロン福寿会 7月例会を開催!!

2023/07/19

カテゴリー: イベント, すべて表示, 情報提供

 7月18日10:00から7月例会を福居公会堂で開催しました。
 今回のテーマは、「災害への対策」でした。

 講師として岡山市下水道河川局下水道経営部下水道河川計画課から内田様、近藤様にお越しいただき、「身近な浸水被害(内水)に備える」と題した講義をしていただきました。

1 水害について
 浸水は内水によるものと洪水によるものとに分かれます。内水と洪水の違いについての説明(図1)、内水は洪水に比べて規模は小さいが、近年増加傾向にあるとのことでした。

図1 内水と洪水の違い(「浸水(内水)ハザードマップ」(令和2年6月作成)より) 出典:岡山市ホームページ・下水道河川局下水道経営部下水道河川計画課(https://www.city.okayama.jp/kurashi/cmsfiles/contents/0000017/17176/No10_jouhou_R2.6.pdf)


2 平成30年7月豪雨の状況
 当時の水害を撮影した写真により災害の様子を紹介されました。砂川の破堤を写した上空からの写真、内水による被害の様子を写した写真等。
 岡山市に水害が多い要因として、水害に脆弱な岡山市南部の地形=海抜ゼロメートル地帯の広がりがあげられるとのこと(図2)でした。この地形は古くからの干拓がもたらしたもので、その広がりは東京湾や大阪湾に広がる海抜ゼロメートル地帯の2倍に近いといいます。そのような土地に人口と資産とが集中しており、ひとたび水害が発生してしまえば大きな被害につながるとのことでした。

 また、進展する都市化により、土地や道路が舗装されて雨水が土地に吸収しづらくなり、雨水の用水路への流入が速くなることが浸水被害の発生の要因になっているとのことでした。
 岡山市の浸水被害は近年増加傾向にあり、水害の被害額では政令指定都市では広島市に続く二番目の被害額であるとのことでした。
 今後地球の温暖化により、長期にわたって自然災害へのリスクがますます高まっていくだろうなか、この海抜ゼロメートルという岡山市の特異な地形的脆弱性の問題はとても大きなリスクであることを認識しておく必要があると感じました。

図2 海抜ゼロメートル地帯 出典:国土交通省 岡山河川事務所ホームページ(https://www.cgr.mlit.go.jp/okakawa/bousai/zerometoru/bousai_zero_menu.htm)

3 大雨への備えについて
 「浸水(内水)ハザードマップ」の見方について、「地域防災マップ(内水)」の見方について、正確な情報収集の方法について、避難情報・警戒レベルの5段階について等を教えていただきました。

 「浸水(内水)ハザードマップ」(令和2年6月作成)へのリンク

 「【津島学区】地域防災マップ(内水)」(令和2年9月作成)へのリンク ⇒ここをクリックすると新しいタブで開きます。 

 (なお、このホームページ内にも、津島福居の防災マップ、ハザードマップを掲載していますのでぜひご活用ください。⇒ここをクリックすると防災マップのページが新しいタブで開きます。 )

4 岡山市の取り組みについて
 浸水対策用土のう袋、雨水貯蓄タンク購入費の補助等について教えていただきました。

 全体としてとても有意義な講義であり、よい学びになったのではないかと思います。そしていつも以上に多くの方々にお集まりいただき、席も満席に近い状態でした。
 講師を務めていただきました内田様、近藤様、まことにありがとうございました。

 また、お集まりいただきました皆さま、本日は暑いなか、たいへんお疲れ様でした。

 なお、次回の「いきいきサロン」は9月15日(金)を予定しています。8月はありませんのでご注意ください。


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