高島を知る(3回シリーズ、その2)

投稿日:2020年5月16日


第2回 高島の海の観察と山の探索

高島の東の海には干潮時に干潟が出現します。「高島干潟の役割」という冊子によると「児島湾にはかって広大な干潟があり、有明海の干潟に並ぶ生物の豊富な場所であったが干拓や児島湾締め切り堤防によって干潟の面積は減少、高島の西側にあった干潟も新岡山港の建設で消失し、現在は高島の東の干潟と吉井川河口干潟のみになっている。
干潟では固有種や幼齢期の生物をはじめ多くの生物が生活し、普段は他のエリアにいる生物も産卵などで一時的に利用する。高島干潟は、豊かな瀬戸内海を支える貴重な場となっている。また、鳥類のエサ場と休憩場を提供、特に渡り鳥が渡りをする時に干潟は重要な中継点として利用される。」と紹介されています。
操南公民館では子どもたちに参加を呼び掛けて、平成24年から27年にかけて3回高島干潟の観察会を行いました。この観察会では岡山理科大学の齋藤達昭准教授の指導の下、学生さんも泥んこになりながら生物をとったり優しく教えてくれたり大変お世話になりました。
又、この機会に大人たちは、思い出の高島を探索、元同和鉱業で島の管理をしておられた吉田さんの案内で標高30.2mの岩磐山の山頂の祭祀遺跡や島の南側の高島神社から、西海岸を回り子どもの頃に遊んだ広場や井戸を見せてもらった。近くて遠い島、いつも陸側からみている高島に、何十年振りかに渡ってみましたが往時の記憶とは様相が変わっていて、懐かしいというよりむしろ新鮮に感じられました。
次回(第3回)では高島探索を動画でご覧下さい

参考文献 公益財団法人 おかやま環境ネットワーク・旭川流域部会発行「高島干潟の役割」          文責  萩原 正彦

 

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