大師堂・地蔵堂奉賛会の例祭

投稿日:2023年12月23日

師走の21日午前10時から、出村大師堂(「海吉」信号のある交差点の北方約70メートルの通称丸端=マルハナにあるお堂)で大師堂・地蔵堂奉賛会の例祭が行われ、11人の善男善女が集いました。

全員でお看経(かんき)をあげる

この月例祭が始まったのは2018年(平成30年)12月23日で、新しい地蔵堂が(屋根の銅板葺きを含め)完成したのを機に、「お披露目」の意味もかねて有志16人が集ったのが初回で、以来毎月のように例祭を続けていて今回で丸5年が経過し、現在も(多少の入れ替わりはありましたが)16人の会員がいます。

毎月23日(お地蔵さんのご縁日。不都合な場合は21日のお大師さんのご縁日)に開催していますが、今月の例祭は23日は欠席者が多数見込まれたので21日に、また、寒い時季でもありお堂の中で執り行いました。

仏事関連の宗教行事であることに相違ないのですが、代表世話人の言う「①感謝の気持ちの発露 ②地域の歴史に触れ、伝統と文化を尊重・継承 ③友好・親善の輪作り」の三本柱が奉賛会のコンセプトなので、そんな宗教色の濃い抹香(お線香)臭い例祭行事でも会でもありません。現に、宗派の異なる人も(神道の方も)おいでになります。

仏前に向かい、生あることへの、また、亡き人への鎮魂の誠や交誼ある方々への感謝の気持ちを表すとき自然に両手を合わせる・・・、そんな気持ちに声を添えるとしたら「まさかカラオケでもなかろうし、お看経がいいとこかな」ぐらいのノリの奉賛会なのです。

いつも例祭日には、在所の全お地蔵様と大師堂のお花を活けかえ、清新なお水をお供えし、お堂の清掃をしてから祭礼が始まります。

個別にお祈りを捧げる会員さん

まず、「真言宗看経(いわゆるおかんき)」の録音を流しながら皆で唱和しますが、この日は最初に般若心経に出てくる「十善と十悪」に関する簡単なお勉強に引き続いておかんきをあげ、個別にも順次礼拝してそれぞれに手を合わせ、後は忘年会と称して福森夫人が沸かしてくれた熱い甘酒をすすりながら、車座になって幼いころの思い出話をしたり、地域への感謝、旅の思い出、ひ孫誕生の喜び、地域の昔ばなし、身体・健康の話などの談笑に楽しくも有意義なひとときを過ごし、又のお参りを誓い合って解散しました。

甘酒をすすりながら忘年(歓談)会

伝承の文化財を維持管理し、伝統と文化の継承に微力を注ぐ・・・、これからも奉賛会の地道な活動が続くことを祈っています。

(文:小野田、写真:村田)

カテゴリー:ニューストピックス

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