架け替え間近の富山橋
投稿日:2004年7月4日
県道岡山~牛窓線の倉安川に架かっている橋が富山橋(とみやまばし)だ。
この道ができた昭和の初めごろ架けられた橋で、鉄筋コンクリートづくりでアーチ型の橋脚に瀟洒な欄干付きという、当時としてはなかなかハイカラな橋だ。
だが残念なことに、写真でもわかるとおりやたら橋体が低く、水の流れを堰き止めるというマイナス効果を呈しており、護岸改修は終わった、正木排水機所(2.5トン/秒)はできた・・・とはいいながら、いまやこの橋は、倉安川増水時の緊急(強制)排水の一大障害となっている。
そこで、岡山市(河川港湾課)は富山橋改修工事=架け替え工事に乗り出すのたが、日量2万台規模のトラフィックを止めるわけにはいかない。
そのための付け替え道路(迂回路)が区間長にして6割方できあがっているが、これから先の工程を紹介しておくと、まず平成16年の秋から17年の5月ごろにかけて
- 迂回路(残部分を含む)の完成
- 現 富山橋の北に仮橋の架橋
- 現 富山橋の撤去 ~ 新 富山橋の架橋
- 橋の両側護岸改修未済部分の施工
- 県道の摺り付け ~ 交差点の整形
という計画で進み、「来年の7月ごろには新しい富山橋を機能させたい」としています。
さらに平成17年の秋からは、
- 迂回路の撤去
- 迂回路用地の借地契約の解消
と進み、同年の3月末には一連の工事が終わることになっています。
この工事により、新しい富山橋の中央付近での路面高は現在よりも約70㎝高くなるそうで、道路と交差点の(立体面の)形状がずいぶん変わるだけでなく、付近のお家には深刻な影響も出てくるようです。
長年住みなれた家を取り壊すという英断の協力も仰いだこの富山橋架け替え工事・・・、総工費締めて1億8千5百万円の世紀の大事業も、再来春には一段落することになります。
(写真、文:小野田)
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