「郷土芸能を楽しむ集い」が開かれました
投稿日:2014年5月19日
五月晴れの5月18日午後、富山コミュニティハウスにおいて海吉出村町内会老人クラブ「海吉ダイヤモンドクラブ」(中村清司会長)主催の“郷土芸能を楽しむ集い”が開かれました。
会場には、主催者団体をはじめ富山学区の各老人クラブやいきいきサロン、それにご招待の「富山元気の出る会」の高齢者や会員約75名が詰めかけ、いまや開演遅しとパンフレット片手にお待ちかねの様子です。
定刻の午後1時、中村会長の開会挨拶に続いて意外や意外!舞台袖の紅白幕をめくって現れたのはご存知「どじょうすくい」の三谷夕子、見手倉勝仁のご両人です。
軽快な安来節の音曲に乗ってのユーモラスな所作に会場は大爆笑!、もう一丁どうだと今度は古家つる代師の独演にまたまた会場は笑いの渦が巻き、めでたく第一部が終了しました。
続いては、蝦名宇摩(えびな うま)・蓮津(れつ。小学2年生)母子が主演する「津軽三味線と南国島唄」の舞台です。
宇摩師が爪弾き、唄い、愛嬢蓮津ちゃんが可愛い合いの手と見事な和太鼓のリズムで母の舞台を盛り上げるというほほえましい母子共演です。
やがて蓮津ちゃん自身も身の丈ほどもある三味線を抱え、宇摩師のお弟子さん2人(寺尾豊美、岡本美津枝のご両人)も加わっての黒田節の合奏を披露するなど、太棹や蛇皮線を自在に駆使しての宇摩師の演奏と唄の数々に観客は大満足の様子で、終盤には沖縄民謡「安里屋ユンタ」や耳に親しんだ懐かしい民謡の数々を三味(しゃみ)の音に合わせてみんなで合唱するなど、リズムと三味線の妙技に酔いしれたひとときでした。
蛯名宇摩さんは演奏活動や指導の傍ら、現在お住まいの瀬戸内市へあの大震災に遭った福島の子どもたちを招く活動(ボランティア)もしており、きょうの参加者たちは会場に設けられた募金箱に次々に硬貨やお札を託し、心に残る名演奏の余韻に浸りながら家路についていました。
(文:小野田、写真:村田)
カテゴリー:ニューストピックス