出村大師堂の仏画三幅対の虫干し

投稿日:2022年6月3日

梅雨入り前の6月1日から2日にかけて、出村大師堂・地蔵堂奉賛会の有志により、出村に伝わる三幅対の仏画の掛け軸の虫干しが行われました。

両日とも湿度も50パーセントと爽やかな快晴に恵まれ、初日は「お軸の展開~虫干し」と「クスノキの木片に防虫エキスの添加」を行いました。

二日目は収納作業です。お軸の岩絵の具部分を新しい和紙で保護し、特製の「ゆる巻き」用の紙筒を使ってゆったりながらもピシッと巻き絞めて行きます。

仕上がった三幅対のお軸は専用の桐箱に収納され、要所に防虫木片を入れて密封し、祭壇下に安置されました。

このお軸は慶応の御世の作と思われますが紙質の劣化が進んだため、令和3年に真言信徒他の奉加により90年ぶりに再々調(二度目の表装のし直し)をしたものです。

善男善女によって、後の世までも先人たちの心が護り伝えられてほしいものです。

お軸は堂内に広げて一昼夜虫干し
防虫効果のある楠の木片にクスノキエキスを添加
虫干しの終わった仏画三幅対のお軸を和紙で保護
慎重に丁寧に・・・、お軸の収納作業は完成間近
防虫木片を入れて専用の桐箱に格納し作業終了
平成11年の大師堂修繕奉賛者録と共に祭壇下に安置

(文・写真:小野田)

詳細は、本ホームページの「出村に伝わる歴史遺産~大師講の祭祀用品~仏画三幅対」の項を参照ください。

カテゴリー:ニューストピックス

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