老人クラブ共催の「詐欺被害予防勉強会」

投稿日:2020年12月12日

海吉出村町内会いきいきサロン「木曜会」は、12月10日午後1時から出村公会堂において、同町内会の老人クラブ「海吉ダイヤモンドクラブ」との共催で詐欺被害予防勉強会を開催しました。

高齢者勉強会の会場風景

岡山県警の発表では「今年11月12日現在、県内の特殊詐欺被害額は約4億250万円を越え、昨年同期の2倍近くになっている」そうです。

講師に岡山市生活安全課の消費生活指導員森谷和信氏を迎え、身近な事例に基づく教訓と示唆に富んだ講話に、参加者29名は熱心に聞き入っていました。

初めにDVD「あっと撃退!悪質商法」が上映され、関連して次のような解説がありました。

訪問買い取り(貴金属の押し買い)
手口 : 不意にやってきて「わざわざ来た」「世のため・人のため」などと善人ぶり、やがて不安を煽って高価なものを叩き買いする。
対策 : 玄関の中にいれない。売りたくなければきっぱり断る。
健康食品、サプリメントや化粧品の通信販売・電話セールス
手口 : 生命、健康、美容をテーマに甘言を弄し、「今だけのサービス」「4回分前納なら安くなる」「放っておくと大変なことに」などと購買心をくすぐり、一方で不安に陥れる。
対策 : 一人で決めない。電話なら一たん切って冷静になる。
リフォーム系の業者
手口 : 屋根に上ったり、床下に強引に潜ったりし、「このままだと大ごとになる」「安く直すから材料費を先に預かりたい」と、不安を煽り、金を手に入れるとドロンする。
対策 : 一業者だけの言いなりにならない。
下水の点検・整備
手口 : 「市の依頼で点検に来た」などと不実を言い、やれ漏水がある、シロアリがいるなどと不安がらせてシゴト(金を騙し取る)にしようとする。
対策 : 相手の口車に乗らない。(岡山市は業者に個別訪問点検などは発注していない)

この他にも、ワルどもには次のような共通点や傾向があるので要注意です。

高齢者の3大不安「健康・孤独・お金」に付け込んでくる。
「お試し」というからOKしたら、2回目、3回目が届いた。
「今なら」「今日の〇〇時までに」などと、相談や判断の暇を与えない。
「折角、わざわざ大阪から来たのに・・・」とうそをいう。
「お肌がきれい」「声がきれい。歌手になれば…」などお上手をいう。
お金は(送金ではなく)自宅まで取りにくる。
不意打ち性、善人を装う、判断を急かす。「安い」には裏がある。
いつのまにか従わないではいられない心理状態にさせる。

いずれにせよ、怪しいと感じたり困ったときには消費生活センターや警察に、または家族に相談するよう忠告があり、年の瀬を迎え有意義な勉強会を終えることができました。

 

岡山市消費生活センター ・ 086-803-1109
全国共通「消費者ホットライン」 ・ 188

 

(文・写真:小野田)

カテゴリー:ニューストピックス

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