ここって出村!?
投稿日:2004年11月2日
百間川に架かる海吉橋を東(西大寺方向)へ渡ると、下り坂の右手に左岸堤防と並走する舗装道路が見えます。(写真参照)
対岸(写真の右遠方)にオムロン岡山(株)が写っているので、どの辺りのことか見当がつくと思います。
海吉橋を渡りきると、左(岡山典礼会館がある辺り)は中川町、右は益野町ですから、左岸堤防周辺は当然「益野」だと、たいていの人はそう思います。
ところが、違うのです。
地図に赤線で示したように、海吉橋の上下流々域は海吉、中川町、益野町、光津、沖元が入り組んでいますが、出村町内会の東方に広がる百間川水域や左岸堤防、それに典礼会館西のゲートボール場などは、まぎれもなく「海吉」地区なのです。
百間川放水路ができてン百年の歳月が流れ、いまでは「川の向こうは益野」という観念がすっかり定着してしまい、左岸堤防の下段道路整備工事に際しても、“出村”に対して施工者からは(べつにあいさつを受けようとは思いませんが)なんのご挨拶もありませんでした。
漁業権や領有権が発生することもないでしょうし、狭量に縄張り根性を主張するつもりはありませんが、先人の引いた赤い線は今でも生きてはいるのです。
(写真、文:小野田)
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