令和3年の秋祭り
投稿日:2021年10月2日
コロナ禍の里にも秋祭りの季節がやってきました。昨年に引き続き、今年も伝統行事であり地域文化の一つでもあるだんじり巡行は早くから取り止めがきまっていて、秋の風物詩がみられないのは淋しいかぎりです。
そんな中にあっても季節は進み、稲穂は頭(こうべ)を垂れ、コロナも終息への兆しが見えてきた去る9月26日(日)には恒例のお宮道掃除と参道入口への注連縄・幟旗・御燈明架の3点セット1対の設えが町内会青年部を中心に行われました。
その1週間後の10月1日(金)は「氏参り」です。昔は「10月4日が氏参り、5日と6日がお祭り(秋季例祭)」と決まっていましたが、ウイークデーでは親戚間のお祭り相互訪問(今では、すっかされなくなってしまった)の利便、それに夜遅くまでだんじりに興じる子どもたちの翌日の学校(勉強)に差し支えるとの配慮から、近年はカレンダーに合わせて「10月最初の金曜日が氏参り、続く土・日曜日がお祭り」となっています。
その氏参りの夕方からは、村祭りの陰の立役者(町内会青年部)たちが大活躍で、参道入り口への大ちょうちん1対の取付け~点灯、2週間前に公会堂広場に建てていた燈明額[略して“額”(がく)]への飾り付け~薄暮時からは点灯と大活躍です。
学校帰りの小学生が「今日、お祭りあるん?」と聞いてきます。彼らのいうお祭りは即ちだんじり牽きのことで、やはり楽しみなのでしょう。
「ことしも中止です。お菓子もなしです。ごめんね」と青年部員がやさしく答えていました。
子どもたちの楽しみや思い出づくりを奪ったコロナは憎いのですが、せめてだんじり(台車に載せて飾り付けをした大太鼓)は額の下に用意して、子どもたちに「ドンドン」とバチで打ってもらおうと、これも青年部諸君のやさしい気遣いです。
来年こそはコロナ禍も鎮静して、楽しい秋祭りに子どもたちの歓声が響くことを祈りたいものです。
(文:小野田・写真:小野田、村田)
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