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ニューストピックス(2017年11月19日)
操山の自然を満喫しながら晩秋の里山を歩く「第19回 富山ふれあいウォーキング」
〜富山公民館から操山公園里山センター往復〜
11月19日(日)晩秋の澄みきった青空の下、富山ふれあいウォーキング実行委員会主催(富山学区連合町内会ほか13団体が協賛、富山学区地域協働協議会後援)の「第19回 富山ふれあいウォーキング」が行われました。
参加者は190名[子ども61名・中学生11名・一般の人110名・学区外(中区平井、東区益野町など)から数名]のほか富山学区“健康市民おかやま21推進会”(7名)、富山親子クラブ・なかよし会(12名)や富山学区栄養改善協議会(13名)、富山地区元気の出る会(27名)[内3名は車椅子]、富山地区民生児童委員協議会(1名)、公民館(4名)など57名の参加もあり総勢247名の参加者でした。
富山公民館を起点に3コース(はつらつコース・8km、ふれあいコース・6km、のんびりコース・4km)をそれぞれ13班に分かれて、晩秋の操山丘陵を越えて操山公園里山センターまでの往復コースを一人の脱落者もださずに元気よく歩きました。
出発前、公民館駐車場に参加者が集合、丸山実行委員長などから出発前の挨拶と諸注意があり、その後、体と手足を軽く動かすストレッチをして各コースに別れて目的地に向かいました。
最初は8時45分に『はつらつコース』(8km)70名、次に9時15分に『ふれあいコース』(6km)47名、最後、9時45分に『のんびりコース』(4km)73名が出発しました。(筆者は『はつらつコース』の一員として同行取材しました)
ウォーキングの各班は、実行委員会の皆さんと中学生ボランティアが班ごとに持った目印の小旗を先頭に各班の班長が先導しました。また、愛育委員が救護係として各班に同行する格好で行われました。参加者は、色付いたコナラやモミジの紅葉を楽しみながら、そして、山道沿いの古墳に立ち寄りながら、足取りも軽く木立の中を里山センターに向かいました。
途中、八畳岩古墳や旗振台古墳で小休止をして、眼下に広がる操山南麓の富山の街並みと田園風景、さらにその向こうに広がる児島湾の眺望を堪能しました。
年配の女性は「今日は、天気も良く気持ちがいいです。いつ来てもここから眺める景色はとても素晴らしいです」と言って身を乗り出し、眼下に広がった富山の市街地を眺めながら思いおもいに過ごしました。
雑木に囲まれた急な坂道を下ると視界が開け、目的地の里山センターに到着しました。
参加者は、背中のナップサックや水筒などを降ろし、芝生にレジャーマットなどを敷き腰を下ろし、お茶などを飲みながら他のグループの到着を待ちました。
3コースに分かれてウォークした全員が到着したところで、富山中学校PTA会長の鼻岡会長の司会でイベントが行われ、最初に丸山実行委員長が「今日は青空の下での、ふれあいウォーキングとなりました。天気も良いので思いっきり楽しんでください。そして、いい思い出をたくさんつくって帰ってください」と挨拶しました。
里山センターふれあい広場のステージでは、富山学区“健康市民おかやま21推進会”による「岡山市民体操」や富山親子クラブ・なかよし会による恒例の「じゃんけん列車」が行われ、参加者全員が会場いっぱいに広がり楽しみました。
会場中央に設置された二箇所の大釜から、豚汁の美味しそうな香りが漂い、会場を包み込みました。
栄養改善協議会の中村会長から「野菜などを提供して頂き有難うございました。美味しい豚汁を作りました。たくさん食べてください」などと話がありました。
そして、待ちにまった楽しい昼食の時間となりました。
広場中央のファイヤーサークルには、栄養改善協議会の皆さんが、大釜を二箇所に据え付け、豚汁(豚肉のほか、油揚げ、ちくわ、野菜、ゴボウ、ニンジン、大根、里芋などの具沢山)を作ってくれました。
豚汁が次々と参加者に振る舞われ、各自が持参した、おわんやプラスチックの容器にいっぱい入れてもらい、思いおもいの場所に座って温かい豚汁に舌鼓を打ちながら、しばし至福のひと時を過ごしました。
会場では、中学生ボランティアがトレーでおわんやプラスチック容器などに入れた豚汁を運ぶ姿があちらこちらで見られました。
参加者は、会場周辺の山々のモミジやコナラなどの紅葉を楽しみながらひと時を過ごしました。
多めに用意していた具沢山の豚汁も2杯、3杯とお代わりをする人が後をたたず、すぐに無くなってしまいました。今シーズン一番の冷え込んだ早朝から調理をしていただいた栄養改善協議会の皆さんご苦労様でした。とても美味しく腹いっぱい頂きました。
学区外の参加者に感想を聞くと、「山道はとても歩きやすかったです。身近なところに自然があり触れ合うことができてとても幸せです」と笑顔で答えてくれました。
また、毎回参加している人からは、「今回が7回目です。いつ来ても飽きません。操山の素晴らしい自然がとても好きです。豚汁も美味しかったです。次回も参加したいと思います」などの声が聞かれました。
昼食後、「ふるさとクイズ」がありました。問題は「操山三山の標高」や「百間川と倉安川はどちらが先に出来たか」などについてのものでした。最後まで勝ち残った小学生3名に賞品が渡されました。
全員で「山の音楽家」「真赤(まっか)な秋」「ふるさと」の3曲を合唱しました。
イベントの最後に学区連合町内会 の小橋副会長が閉会の挨拶をして、参加者たちは午後1時15分過ぎ里山センターを後にしました。
今回の参加者は、最年少が1歳、最年長は81歳でした。
公民館に帰ったあと「アンケート」用紙に思い思いに感想を書き込み、楽しかったレクリエーションの思い出を話しながら、子どもはお菓子、そして、大人は花の種やチューリップの球根などの参加賞をそれぞれ受け取り家路に着きました。
なお、今回の「富山ふれあいウォーキング」の参加者なら誰でも、感想文や絵、写真、川柳などを公民館に提出することができます。
募集期間は、11月20日(月)から12月1日(金)の間で、12月4日(月)から12月26日(火)まで公民館に展示します。詳しいことは富山公民館にお問い合わせください。
(文・写真:長畑)
マニュアルなしの「地震発生時の初動対応机上訓練」の実施
福泊川東町内会は、11月19(日)10:00〜11:30の間、「区づくり推進事業」の一環として役員を中心に19名の会員が参加し、福泊川東集会所において「地震発生時の初動対応机上訓練」を実施しました。
この机上訓練は、家屋倒壊を含む大規模な地震が発生したことを想定し、その初動対応を主導する災害対策本部の要員として集まった役員、住民による対策協議の場面で「まず何をすべきか、誰がどうやって」を話し合い、素早く行動に移ることを机上で訓練してみようというものです。
実際には悠長に議論する余裕もなく、参考となるマニュアルも準備されていないことも想定されるなかで、「マニュアルを含め資料なし、事前準備なし」のぶっつけ本番で2グループに分かれ、15分程度の話し合いがスタートしました。
話し合いを進める中、90歳の参加者である山部さんより、「まず本人・家族の身の安全確保が大事で、ヘルメット、革の靴の着用が必要」との、地震の体験に基づく貴重な提案がありました。
このほかにも、災害対策本部立ち上げ直後の初動対応(対策本部の指揮・管理・運用)以前の発言、即ち大災害発生にどう備えるかという話題が相次いだため災害時対応に関する意見交換の場に切り替えて、
- 子どもの避難方法はどうするのか
- 災害に応じて、小学校、中学校、公民館、操山、集会所、自宅待機など避難場所が異なるのではないか
- 近隣の商用ビルとの協力態勢の協議
- 防災倉庫の鍵の管理体制及び備品の場所の表示及び平常の備品管理体制
- 今後、災害時に役立つ講座を町内会単位から他地域との共同企画開催することの検討
- 安否確認を若い人に頼めるか
- 無線機4台の有効利用について
などの話し合いがなされました。
今日の成果を受けて、「区づくり推進事業」の推進役である太田防災会副会長より、今後の活動方針として、
- 住民向けに、「身の安全を確保する」ための各種防災講座
- 役員を中心として「災害時に助け合う」ことができるよう、役員会の場を利用したミニ講座
などを進めていきたいと今回の机上訓練を締め括り、馬場町内会長の挨拶をもって閉会となりました。
今回は、当初予定の机上訓練とは異なる内容となりましたが、参加者の災害時対応の関心の高さと、区づくり推進事業の構築の意思はさすがで、富山学区で一番の意気込みを取材を通して感じました。
今後の防災活動の充実・発展が期待されます。
(文・写真:和久野)