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ニューストピックス(2015年7月9日)
富山中学校での喫煙防止教室
7月9日午前、市立富山中学校において、富山学区健康市民おかやま21推進会(岡本修行会長)主催、中区保健センター・市立富山中学校の協賛による「喫煙防止教室」が開かれました。
中学校のインターナショナル教室には、主催者側から岡本会長ほか7名(公民館1、民児協2、愛育委員2、その他の地域団体員2)、中区保健センターから古矢保健師、学校側からは橋養護教諭がスタンバイするなか、1年生の男女生徒計101名が8時55分から50分ずつ3組に分かれて担任の先生と悌次に入室〜着席しました。
主催者側の自己紹介に続いて岡本会長は生徒たちに、
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草木は太陽に向かって伸びて行く。君たちは、富山学区の将来を担う宝であり、健康な心身をもって夢と希望に向かって進んで行ってほしい。
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岡山市長は、「健康寿命を伸ばすことが、当面の岡山市の命題」だと言っている。なるほど20政令指定都市のなかで健康寿命のいちばん長いのが浜松市で、岡山市は男性が18位、女性が15位という状況にある。
すなわち、健康寿命が短いということはそれだけ医療費や介護費が嵩んで、市や家庭の財政を圧迫することになる。
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たばこは、「百害あって一利なし」と言われ、「毒の缶詰」とも言われる。
喫煙することによって、血圧が上がる、脳梗塞・心筋梗塞、がんのリスクが上がるばかりでなく、記憶力・理解力、判断力、思考力、表現力にも悪影響を及ぼし、これから諸君が直面する入学試験・就職試験にマイナスに作用することは必定だ。
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夢と希望に輝くべき人生を、たばこの灰のような灰色の人生にすることのないよう、どうか健康的に過ごしてほしい。
と、力説訓示していました。
続いて、古矢保健師によりDVD「はむっち病院たんけん」が上映され、健康市民おかやま21推進会のメンバーがかわるがわるマイクをもって、喫煙の3つの害、すなわち「ニコチンの害」「タールの害」「一酸化炭素の害」について解説、途中でまっ黒に汚れたヘビースモーカーの肺臓や、20年間喫煙した場合体内に取り入れられるタールの量(2リットルのペットボトルにずっしり1本)のモデルを保健師が提示すると、顔をしかめて見入っている生徒もいました。
DVDに見入る生徒と解説する古矢保健師 |
モデルを提示しながら喫煙の害を説くスタッフ |
まっ黒になった肺のモデルに見入る生徒 |
最後に、生徒代表と担任の先生が前に出て、ロールプレイング(たばこを吸えと迫る役どころの先生と、それにどう対応するかが試される役の生徒とのシナリオのない寸劇)が演じられ、さすがに講座直後ということもあってか、どの生徒も喫煙の害を理由に吸うことを断わったり、「いやです。絶対に吸いません!」と席に逃げ戻ったりする女子生徒もいました。
ロープレで喫煙を勧められ、「モテたいので、たばこはイヤです!」 |
中区保健センターによるこの種の喫煙防止の出前講座は、昨年度の場合は富山中学校を含めて3例しかないようで、保健機関・学校・地域をあげての更なる取組みの広がりが望まれます。
(文・写真:小野田)