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ニューストピックス(2015年6月22〜24日)

平成27年度「富山地区青少年育成協議会町別懇談会」

富山地区青少年育成協議会(大直二会長)では、6月22〜24日(毎日19:00〜21:00)、学区内9会場に近在の町内住民の参加を得て「町別懇談会」を開催しました。

各会場には育成協の本部役員をはじめ幼・小・中の教員や保護者、それに町内会長ほか地域の住民が参加。最初に幼・小・中の各学校園より近況の報告があり、続いて【健やかな 子ども育む 地域の絆 〜地域で行う子育てとは ケースワークで学ぶ〜】をテーマに懇談が行われました。

今年の懇談会は、次の3つのケースについて意見交換を行いました。

ケース1

川のそばの公道で小学生の子供達が何人か集まってなにやら話をしています。ひょっとしたら魚取りをしているのかもしれません。また、道路には自転車が4〜5台散乱しいました。

地域の一員として貴方はどんなことに気をつけながら行動をすべきでしょうか?

ケース2

近所に何時も自転車でうろうろしている子供がいます。

特に学校から帰ってきて、公園をうろうろしていたり、おうちの周りをぐるぐるまわったり、日が暮れてからも時々うろうろしているのを見かけます。どうやら親御さんは二人とも仕事をしていて遅くならないと帰ってこないようです。

こんな子が近くで見かけられる場合、地域としてはどんなフォローができるでしょうか?

ケース3

富山地区では、倉安川の清掃を地域を挙げて行いました。大人も子供も参加して皆で活動できた意義のある活動だったと思いますが、何か他に地域の活性化ができる子供と大人が交流できるような行事とはどんなものか考えられるでしょうか?

以下、各会場の懇談会の様子は次のとおりです。各会場ごとの発言(意見)の詳細は、後日発行予定の育成協の機関紙(いどばた富山)をご覧ください。

6月22日(月)19:00〜21:00
場所対象町内会世帯数合計出席者数
海吉中村公会堂 海吉本村・中村 335 主催側 11名
地域側 23名

海吉中村会場

  • 授業中にLINEで「授業がつまらないナウ」と現在の授業風景写真付きで投稿されている。スマホ・携帯の持込みはどのように指導されているか?35人程のクラスで20数人がLINEで繋がっている現状がある。スマホを買い与える保護者の問題意識も疑問。

  • 通学路での自転車通行態度が悪い。中学校の近くなので通行生徒が多いのもあるが、道一杯に広がり、人が来ても知らん振り。通学路以外でも同様。校内での指導だけでなく校外指導をもっと取り入れて欲しい。

  • あいさつ運動の日だけ出るのではなく、普段から通学路に人々が出てあいさつする環境をつくりたい。

  • 学校の色々な問題をもっと地域に開示され、地域をあげての取り組みにすれば、もっとすばらしい学区になる。

山崎本町公会堂 山崎本町 385 主催側  8名
地域側 21名

山崎本町会場

  • ケース1

    川に落ちる危険があること、公道を自転車の散乱でふさいで通行の妨げていることを注意すべき。片付けなど子どもを手伝いながら注意すれば、子どもは理解するのでは。

  • ケース2

    公園をうろうろしているのはその子にとって居場所がないから。見て見ぬふりをせず、ちょっとでもいいから声をかけてあげる。公会堂を夜に開放して居場所づくりをするのがいい。地域のための生かした使い方である。

  • ケース3

    山崎本町では年1回「町内ふれあいイベント」(町内を知る、町内の仲間を知る)を開催しているが参加少ない。一方で秋祭りには大勢参加する。つまり、保護者が子供を巻き込んで計画準備し、子どもが楽しめる行事をするのがよい。町内会はそれを支援。

円山公会堂 円山境内・宮西・中央・団地・浜倉・外新田・南 911 主催側  9名
地域側 18名

円山会場

  • 声掛け運動の中から、日々の挨拶の習慣は、幼・小・中・高校生、地域の方、共によくできている。その中で、通学中の自転車マナーは気が付くこともあるので、引き続き地域で続けていこう。駐輪に関しても、学校・地域で継続して注意して良くしていく。

  • 下校後の小学生の行動もよく見守ってあげよう。

  • ボランティア活動も多方面見かけられるが、参加児童・生徒の障害保険等も今後課題(町内会主催の清掃活動)

  • 地域遊園地にゴミ捨てがひどかったが誰か看板を設置し以後無くなった。

6月23日(火)19:00〜21:00
場所対象町内会世帯数合計出席者数
海吉出村公会堂 海吉出村 840 主催側 13名
地域側 69名

海吉出村会場

  • ケース1

    声かけをすべき。まず「なにをしてる?」と(叱責・詰問調ではなく)近づき、子どもの視線と“世界”に入って話しかけ、「自転車は他の通行の邪魔になるので整理して片隅に寄せよう」と優しく諭し、指導する。

    これが子どもではなく、中学生ぐらいの不良がかったグループだったら一般に声がかけにくい。(逆襲や後難が気になる)

    大きな子たちでも根は純真で、特に犬を連れた散歩中に喫煙中のグループに近づいて「おや?、煙がみえたよ」と話しかけると、すぐさまタバコを用水に投げ捨てて犬に近づいて可愛がってくれるなど、ワンちゃんの効用も捨て難い。

  • ケース2

    基本的には彼らの心情は「さびしい」に違いない。この場合もやはり声をかけるべきだ。

    優しく接するといつまでも付きまとい、やがて家にも上がってきて帰ろうとしない子があった。夕食も食べさせたが、その親から「放っておいてくれ」と逆に怒られた事例もある。 対応はむずかしい。(育成協役員から)

    地域が公会堂を開放するなどして「居場所づくり」をするのも一つの方法だ。この場合、保護者と地域が話し合いの場をもち、合意の上でやることが肝要。

  • ケース3

    地域活動を通じ、子どもたちが地域の大人とよい関係で関わり合いを持つことが大切だ。そのためには、地域の行事に親も子も積極的に参加する着意が必須だ。

    巷間、役員に就くのがいやだから町内会を退会するとか、役員が回ってくるから子どもを子ども会からやめさせる・・・などの話をきく。

    これでは「よい子」は育つべくもなく、むしろ進んで役員に就くぐらいの気概がほしい。

◆ 発言要旨のまとめ

青少年の健全育成にとって「無関心は悪、無頓着は毒」と心得るべきだ。

富山公民館 福泊 1,070 主催側 15名
地域側 48名

福泊会場

  • 子どもが遊んでいる様子が気がかりな時は、積極的に気軽に声をかけるように日頃から心がけようと参加者の意見でした。

  • 家庭の事情で、午後5時以降も遅くまで遊んでいる子ども達に対して地域のどこかの場所で集えて、そこには交代で地域の方が見守るシステムを提案されました、この課題は関心が高く、実現に向けて町内・学校関係者・行政で検討するよう呼びかける方向でした。

  • 子どもの積極的な地域参加意識を育成するには、行事を計画する際は、今後は地域の方同士で話し合って、子ども目線に立っていろんな工夫をして、子ども達みんなが「魅力と関心」を持つようにしようとの事でした。

◆ まとめ

子どもを育くむためには日頃から学校・地域のとの連携によって子どもの居場所づくりが大切で、ちょっとした声かけや挨拶が、子どもを育くむための原点であることを改めて気付かされた懇談会でした。

6月24日(水)19:00〜21:00
場所対象町内会世帯数合計出席者数
池の内公会堂 円山表・嶽・湊池の内・操山・光ヶ丘・操陽南山・ヒルズ 714 主催側  9名
地域側 14名

池の内会場

  • ケース1

    声をかけ自転車のマナーを教え、水の事故に注意するように話す。

    用水に自転車が落ちる事故があるので、フェンスを行政に要望する。

  • ケース2

    公民館や公会堂を子供の居場所作りに。

    高齢者とのコミュニケーションをはかる。

    宿題をみてあげる。

    富山幼稚園・小学校・中学校以外の子供達が把握できていない。

  • ケース3

    中学生は積極的にボランティアに参加している。

    廃品回収を子供達だけで行っている。

    百間川、操山、倉安川など地域の宝を再認識し、もっと清掃活動などをPRしていくべきだ。

◆ まとめ

子供達が地域で役割をもつ事が大切、そこから地域愛が生まれてくるのではないか。中学生が小学校にボランティアに来てくれる、子供達にとってあこがれとなっている。

これからもつながりを大切して「あいさつ」を心がけていきたい。

福泊川東公会堂 福泊川東 187 主催側  8名
地域側 15名

福泊川東会場

  • ケース1

    子どもは魚とりには夢中になる。また、とった魚は誇らしく、自慢したい気持ちがあるので、大人も一緒に感動し、褒めてやるぐらいの寛容さは大切。

    ただし、自転車の整理、通行車両等への配慮を諭し、さらに水難事故への注意喚起をすることも地域の大人のつとめだ。

    夢中になると、子どもたちは家族の注意など聞く耳を持たないのが通弊だ。その意味からも、地域の大人が声かけをし、たしなめる、注意する、叱るなどすることはとても大切だし、親としても期待している。

  • ケース2

    よく見かける子、知り合いの子なら声かけもしようが、知らない子、大きな子の場合はそうもいかない。

    家庭(親の仕事)の事情が背景にあると思われ、地域としてフォローを考えるにはとても「深い」テーマだと思う。

    例えば、夕方から夜にかけての時間帯に犬の散歩をする人、夫婦で歩く人などの情報を集め、協力を得てネットワーク化し、「青少年の保護・育成」の着意を付加したウォーク隊として行動していただくというのも一つのアイディアではないか。

  • ケース3

    町内の美化作業やお祭りなどの地域行事に親子連れで参加するなど、家族ぐるみ・地域ぐるみで交流の輪を広げる着意が必要。「大人がすればよい」「役員だけが出ればよい」ではだめ。

    わが町内会での2世代〜3世代交流の実例紹介

    • 卓球を通じての交流をした時期があったが、技量や勝負にこだわる大人が乗っ取ってしまい、現在は休眠状態。

      子ども中心・世代間交流を主眼に、近々卓球クラブを復活したい。

    • 毎年正月に、子ども見守り隊と子どもたちの交流と感謝の集いが6年続いている。

      最近は子どもたちの母親も加わって、ディスコン、福笑い、ぜんざいパーティを楽しんでいる。

◆ 発言要旨のまとめ

青少年の健全育成のためには、地域も大人たちも彼らに対して真面目な関心をもつことが大切。

アイディアを出し合い、家庭・地域・学校の三者が協調して、次の富山を担う子どもたちを育てよう。

海吉福吉公会堂 海吉福吉 585 主催側 14名
地域側 19名

海吉福吉会場

  • ケース1

    声を掛けるかどうか見極めをする。小学生の場合は声をかける。中学生の場合は、顔を知っている者がいれば声かけをするがいなければしないと思う。

    声かけをする場合は、声のかけ方を考えなければいけない。最初「なにをしてるん」と優しく声かけをして、相手に親近感を持たせることが重要である。そこで迷惑になっていることがあれば言って聞かせて直させる。

    たむろして何をしているのか原因を突き止めることが一番大事である。声をかけるかどうか判断して対応する。

  • ケース2

    町内会役員等から子どもの両親に申し入れをする。市役所等の関係機関に連絡し対応する。責任の所在が判然としない。

    他の町内で「公会堂を解放して子どもの面倒を見てはどうか」との話が出たそうだが問題が多い。

    隣や近所の人を知っていて助かったこともあり、地域との繋がりの大切さを痛感している。親同士、子ども同士の繋がりを大事にしたい。

  • ケース3

    大人同士が機会あるごとに交流をしながら絆を深める必要がある。親の理解と協力がなければ地域の大人と子どもの関わりは持てない。

    親が地域と関わりを持たなければ、子どもの教育は出来ないのではないか。地域の行事に親子で参加する姿勢が大切である。

◆ おわりに

学校で出来ることは長い人生の中でほんの少しだけです。家庭や地域の皆さんと一緒になって子どもの健全育成に関心をもって声かけをしていきましょう。

また、保護者、地域の皆さんへと題するビラを示しながら

「知っていますか ? スマホ・ネットのこと」
地域の皆さんへ 〜あなたの力が必要です〜
日頃からの声かけなど、学校・家庭・地域が一体となって子どもを守りましょう。

等と声かけの重要性について話しました。

(文・写真:電子町内会取材班)

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