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ニューストピックス(2014年12月11日)
消費生活サポーター講座
講師は岡山県消費生活センター相談員の内田かをるさん、NPO法人消費者ネットおかやまの安場さんと国塩さんが補助をつとめ、学区から約30人が熱心に受講しました。
この講座は、今もますます増加している高齢者を狙った消費者詐欺を防ぐため、地域で被害に遭いやすい方を見守る「消費生活サポーター」を養成する講座です。
従来は振り込め詐欺と言われた消費者詐欺は手口が巧妙化、高額化しており、岡山市での相談だけでも年間約8000件があるそうです。
講座は、富山学区婦人会・加藤会長の挨拶に始まり、タレントの山田花子さん主演のDVDが上映され笑いで気持ちをほぐすとともに、消費生活サポーターとは?を少し理解した後、講師の内田さんの話へと進められました。
講座のポイントは以下のとおりでした。
詐欺で多いのは次のようなものがある。
- 偽健康食品の押し売り・・・血液さらさらになる、がんが治るなど
- 未公開株購入の勧誘
- 得体のしれないファンド型投資商品の勧誘
だまされやすいのはこんな人
- 一人暮らしで、インターネットをしない65歳以上の高齢者
気を付けたいこと
- 電話は留守番電話にしておく・・・相手が詐欺師なら、メッセージは入れずに電話を切るだろうから騙されずに済む。
- 断るときは「結構です」「いいです」はだめ。YESに受け取られる。
「要りません」とはっきり否定の言葉で。そのあとは間髪を入れずに受話器を置く。 - 玄関には必ず鍵をかけておく。
消費生活サポーターの3つの心構え
- 気にかける・・・被害に遭いやすい方を見守り、困っているサインを察知する。
- 伝える・・・相手の手の内を知り、正しい対処要領を教える。
- つなげる・・・異変に気づいたら消費生活センター、民生委員などへ連絡する。
消費生活センターでは、起こったことを本人から警察に説明するよう指導していますが、この点について参加者から次の提案がありました。
「犯罪の減少には警察が事件を知ることが最も必要では。警察へは、高齢者本人からではなく、消費生活センターからその事案を伝えるように変えていくべきでは・・・」との提案です。
内田さんは、「貴重な意見として消費生活センターに持ち帰って検討します。」と返答していました。
講座の中で、内田さんが実際に相談を受けた事案についての話はさすがに参考になりました。
また今後については、消費生活サポーターを地域に細かく配置し、いち早く情報を察知して消費生活サポーター、警察と連携して被害を未然に防ぐことができるようになれば・・・と痛感しました。
今日の講座を終えて、自分も被害者になるのではないかと危機感を持ちました。
(文・写真:行枝)