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ニューストピックス(2014年7月27日)
愛育委員会主催講演会「日常に笑と体操を取り入れて!」
「日常に笑と体操を取り入れて!」と題した講演会が7月27日午前、富山公民館で開かれ、講師2人の演じる落語におよそ50人の客席が笑いの渦に包まれました。
講演会は富山学区愛育委員会(安井芳江会長)の主催で開かれたもので、午前10時の開会時間に講師陣の到着が遅れたため、予定を急きょ変更して「OKAYAMA!市民体操」から始めました。
会場の大型テレビモニターに写し出された模範体操の映像を見ながら、参加者が会場いっぱいに広がって、手を振り、体を左右に曲げての全身運動です。日常生活で家族全員が健康に生活を送れるよう、また高齢者の介護予防に、と編み出された最近完成したばかりの(主催者説明)新体操です。
体操が終わったところで、この日のメイン行事「落語高座」の講師2人が到着しました。
高座に招かれたのは、岡山大学落語研究会(通称・落研)から選りすぐりの男女2名。
男性は芸名・風流亭天瑞(あまみず)、本名・勝部卓也、経済学部3回生、女性は芸名・華乃家刃雉(はなのやはち)、本名・畠山晏彩子、工学部情報系2回生。
まず高座に上がったのは、風流亭天瑞(敬称略)。演題は「手紙無筆」。落語家おなじみの扇子を片手に、無筆で届いた手紙をああでもない、こうでもない、と読み上げるというお笑い。熱演の割りには、会場の反応はいま一つ。
変わって登場したのは、華乃家刃雉。演題はご存じ「桃太郎」。桃から生まれた桃太郎が、初めはおじいさん、おばあさんに育てられる、というお決まりの昔話がいつの間にか、「現代っ子の親孝行物語」に話が飛んで行きます。こちらも身振り手振り、顔の表情も、物語に合わせて千変万化。会場に、しばしば笑いがこぼれます。
三番手、と言っても、この日のゲストは2人だけ。最初に登壇した風流亭天瑞が再び笑顔で高座に上がりました。
演題は「母恋クラゲ」。生まれ落ちたばかりのクラゲの赤ちゃんが、波にさらわれた母親を探し求める、という悲話になりそうな話をいかに面白おかしく展開していくか、という正に「落としどころ」が聞かせるところ。うまく落として満場の拍手を呼んだのは、さすが「落研」のエースです。
終わりに、熱演した2人のフレッシュな「落語家」に、万雷の拍手が送られました。
(文・写真:松田)