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ニューストピックス(2014年2月2日)
富山学区防災訓練
寒冷の2月2日(日)午前、富山小学校グラウンドにおいて富山学区安全・安心ネット ワーク協議会(主導:富山学区防災協議会)主催による防災訓練が行われました。
心配された夜来の雨もすっかり上がったグラウンドには、訓練参加団体として各町内会グループ(体育大会時の8個グループ)から総勢277人が参加、それに岡山市中消防署旭東出張所から起震車・消防車と署員7人、富山消防分団から消防車と団員16人等が整列して開会式が行われ、笠原安全・安心ネットワーク協議会会長が開会の挨拶をして訓練が始まりました。
【会長挨拶要旨】
- 大規模災害の発生に際しては、まず自らの身の安全を確保すること。(自助)
- 次いで、家族、隣人等の援護をしてほしい。(共助)
- やがて公的機関による支援(公助)となるが、皆さんは本日の訓練を通じ「落ち着いて自助・共助の行動がとれる能力」を身につけていただきたい。
訓練は、参加者を4つの班に分け、起震車体験〜スモークトンネル通過〜水消火器の操作〜簡易担架の作り方と負傷者等の搬送要領を各30分間ずつ順次体験しました。
起震車体験(ただいまの震度「7」) |
スモークトンネル(煙道の中から手探りで出てきた親子) |
水消火器訓練(ピンを抜く〜筒先を火元へ向ける・・・) |
簡易担架訓練(2本の竹と毛布で・・。大人も運べます) |
ひとわたり体験が終わったところで、次は火災の消火を想定したバケツリレーです。町内会からの参加者全員が二手に分かれ、それぞれに水の入ったバケツをリレーするラインと、空になったバケツを回送するラインを構成し、50メートル離れた場所の貯水タンク(火災現場と想定)にどんどん水を注いで行き、どちらが早く満水になるかを整然と競いました。
会場には、市や国交省の防・減災関連資料や写真が掲示され、東日本大震災時の津波の写真は鬼気迫るものがあり、参加者は食い入るように見入っていました。
閉会式で旭東出張所の山本所長から、「今日はこれで訓練が終わって暖かいわが家に帰れるけれど、これが訓練ではなく参加者全員がこのまま体育館に移動して避難所生活をする・・・、そうなると、防寒、食事、トイレ、負傷者、病人等々、あらゆる場面にどのように対応するか、今日の訓練を契機にわが事として考えてみましょう」との訓示があり、解散後参加者たちは、富山学区婦人消防クラブ員による心づくしの熱い甘酒で冷えた体を温めていました。
参加者たちは、今日の訓練がほんとに役立つような日が来ないことを願いながらも「いい経験をすることができた」「参加してよかった」と異口同音に話しあいながら家路についていました。
(文:小野田、写真:薄・太田・小野田)