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ニューストピックス(2013年2月24日)
気持ちよかった第16回操山再発見ウォーク
主催 : 富山コミュニティー協議会
寒いが晴天に恵まれた2月24日(日)8時30分より、第16回操山再発見ウォークが開始されました。
参加者は総勢79名でした。
主催者の挨拶や注意事項を聞いた後、ボランティアで参加した富山中学校生徒14名の先導で準備体操をしました。
いよいよ出発です。ウォークは、A班(先導 福森さん)25名・B班(先導 大江さん)27名・C班(先導實村さん)27名の3つの班に分かれて班毎に出発しました。
まず、曹源寺の眠り塚を訪ねます。お滝山の梅花がほころび始めた早春の山道を辿りました。
眠り塚では、「かなかなや 朝の枕灯 妻と消す」の句碑の由来について聞きました。
次は、円山頂上を目指します。途中、急な坂ですが、古墳を見ながら登りました。
円山の頂上では、石鉄山大権現様石碑近くから金蔵山古墳を望みました。樹木が邪魔をしていましたが、遠くに操山山頂が、手前に金蔵山古墳が南北に横たわって見えました。展望できる岩が狭いため順番で見ました。
次は、金蔵山古墳を目指します。円山頂上から急な階段を不動尊へ一歩一歩降りました。そこでトイレ休憩をしました。
金蔵山古墳案内板の前で、全長165mの前方後円墳についての解説を聞きました。大きさは、岡山県内で4番目の規模ですが、築造当時は、一番大きかった事や、鉄器をはじめいろいろな貴重品が発掘されている事等でした。貴重品については、新聞記事も引用して話されていました。
後円頂部復元図 |
後円頂部では、南石室の見学をしました。縦穴式石室の天井石がなく、室内が観察できる貴重な場所ですが、石室は、山土が入り込み随分埋まっていました。
側面は、小さな石を加工して煉瓦の様に整然と積まれている様子が観察されました。また、埴輪が石室を囲む様に配置されていたことなどの説明がありました。
前方頂部では、この古墳が北の岡山平野(当時上道平野)からも、富山学区(当時海だった)である南からも、眺めることのできるよい位置にあったことなどの解説を聞きました。
山道を下り、麓にある曹源寺に着きました。
ここでは、曹源寺の塔頭である大光院を訪ねました。そこでは、正面と側面に「南妙法蓮華経」と刻まれた県指定の文化財である康永四年法華題目石について解説がありました。
法華題目石のかたわらに「ねこ塚」がありました。その由来について楽しい解説がありました。
12時前に、コミュニティーハウスに帰着しました。そこでは、笑美の会(8名)の皆さんが、例年通りとても美味しい豚汁とおにぎりを用意して下さっていました。
中学生の感想は、「ウォークはとても気持ちよかった」「小学生の時、金蔵山古墳に行った記憶が薄れていたけど、思い出したこと。加えて新しい事が解ったこと等、楽しくよかった」でした。
主催者の皆さんは、「怪我人もなく参加者全員が無事にウォーキングを楽しんで、予定通り終了できた事がよかった」と満足そうに話しておられました。
(文・写真:中村)