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ニューストピックス(2013年2月8日)
健康増進重点プロジェクト事業「高血圧予防教室」
立春を過ぎたとはいえ、まだまだ凛とした空気の2月8日の午前と午後、富山公民館で「高血圧予防教室」が開かれました。
この教室は、富山学区栄養改善協議会(中村初枝会長)と岡山市栄養改善協議会の共催、富山学区愛育委員会・富山公民館の協力で開かれ、第1部(10:00〜13:00)は調理実習「高血圧予防食」、第2部(13:30〜14:30)は講演「これで安心!高血圧のはなし」という内容です。
市の国民健康保険課の医療費の分析によれば、なんでも富山学区民は「脳卒中等の脳血管障害による入院期間が長い」というデータがあるそうで、いままで市内19カ所で開講してきた「高血圧予防教室」をここ富山で初めて開くことになったものです。
第1部「高血圧予防食」の指導者は岡山市保健所健康づくり課(中区保健センター)の管理栄養士吉田千代子さんで、参加した実習生は学区栄養改善協の6名のほか一般から応募した16名(うち、男性3名)の22名です。
今日の高血圧予防食の献立は、
- 鶏ミンチとごぼうの大葉焼き
- ヨーグルトコールスロー(サラダ)
- トリコロールスープ(野菜主体)
- 鬼まんじゅう(サツマイモ主体)
の4種類とご飯(別途)で、5つの調理台にはレシピと食材が配られ、実習生は各調理台に3〜4人ずつ配置し、はじめに主催者挨拶についで紹介された吉田講師によるオリエンテーション〜レシピ説明と続き、いよいよ調理実習スタートです。
男性の参加者も器用な包丁捌きで野菜をきざみ、肉団子をこね・・・、やがて調理実習室にはおいしそうな匂いが立ちこめて来ました。
きれいに盛り付けた自作の料理で昼食となり、持ち寄ったわが家の味噌汁の塩分濃度を「減塩テープ」で測定したりもして、吉田講師の
- 今日の料理は700kCal強、塩分は2.1gでした。
- 日本人は平均的に1日11gの塩分を摂取していて、その7割は調味料からと言われています。
- 薄味で物足りない分は、香辛料、だし、薬味などで工夫して、お醤油じゃぶじゃぶの濃い味付けで健康を損なわないよう気を付けましょう。
との言葉を結言として後片付けに移行し、やがて第1部の閉幕となりました。
(第1部 文・写真:小野田)
午後は第2部「これで安心!高血圧のはなし」に移り、岡山医療センター腎臓内科医長の太田康介先生が、パワーポイントを使って次のようなテーマで講演されました。
- 高血圧を見つけよう!
- 正しく診断を受けよう!
- きちんと治療しよう!
- 高血圧は内蔵疾患のもと!
受講者は31名(男性10名、女性21名)で60〜70代の方が殆どでしたが、50代、80代の方も2名ずつおいでになりました。
先生のお話に受講者はメモをとりながら終始熱心に聞き入り、片岡富山公民館館長の「自分も高血圧なので、今日の話を少しでも実践したい」との閉会の挨拶で、午前〜午後にわたった「高血圧予防教室」はお開きとなりました。
(第2部 文・写真:中村)