『阪神大震災をきっかけに、下手でも自分で野菜を作らなくてはと思いました。野菜はお店で買うものと思ってきただけに、収穫の喜びはひとしおです。
キュウリ、ナス、シシトウが採れ うれしかったです。
土をいじる前はミミズが嫌だったけど、野菜を作るようになって、今ではとても いとしいです。
草木染めが趣味で、ナスやタマネギを使って スカーフなんかも作っています。』と入園者の方は!!
休日は、農園ですごしませんか!!
岡山市が当地区に整備した「牧山クラインガルテン」が完成したのは 平成8年3月30日です。
市民が農業体験を通じて交流を深める新しく生まれたスポットです。
クラインガルテンとは「小さな庭」を意味するドイツ語です。
園内には「ラウベ」と呼ばれる木造小屋付き農園や普通農園、障害者らが車いすのまま 土と親しめるプランター農園など484区画が造られ、クラブハウスや朝市が開ける広場も併設されています。
農作物の収穫を喜び、農園利用者と地域の交流を図ろうと、収穫祭を開いています。
会場では 地元農家が作ったレタスなどの野菜を格安販売する青空市や、地区を流れる旭川で採った川ガニを並べた魚市場などが開かれます。
うどん、カレー店なども人気ですが、サトイモが入った「芋煮」が 無料で振る舞われるコーナーには、長蛇の列ができます。
なかでも 最大のイベントは、農園で収穫された作物の「大物記録会」です。
みんな 超大物ばかりで ビックリです。
そば打ち体験教室も開かれています。
この教室はリフレッシュ農園の有効利用を目的とし 管理クラブが企画募集しています。
参加者が共同で栽培し収穫したそばの実からとれたそば粉を使います。
参加者は慣れない手つきながらも、こね鉢や麺棒を何とか使い、そばを仕上げます。そして 特製の麺つゆで手打ちの味を楽しみます。
管理クラブの桑原昭男会長は、「農園利用者が 単に農作物を作るだけでなく、色々な催しを通じて交流が深まっていくことを考えています。」
クラインガルテンにも苦難の時期がありました。
平成10年10月18日に、集中豪雨によって旭川が大洪水になりました。
クラブハウスは軒先まで水没し、農園は、泥だらけとなり たくさんのゴミがたまりました。
地区の活性化と、都市と農村を結ぶ交流の拠点として、皆さまの期待を集めて開園した牧山クラインガルテンは、今年で11年目になりました。
開園当時は大掛かりな宣伝活動と、珍しさが手伝って、入園率は80%を超える盛況さでした。
なかでも、入園者と地域との結びつきをどのように発展させるかが大きな課題でした。
そのためにいろいろな事業、イベントを行いました。
食堂、青空市、秋の収穫祭等が 現在も継続して運営されています。
しかし、現在の入園率は50%弱に止まっています。
原因はいろいろとあります。
「利用者の高齢化、アクセスの問題、料金の問題等々。でも一番大きな問題は宣伝活動の不足です。」(桑原会長)
地区の文化の中心として幅広い施設の活用、地区民と市が一体となった宣伝活動が大切です。
入園率が上がり、このすばらしい環境が多くの人達に見直される時が来るまで、がんばります!!
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