【情報提供】南海トラフ地震関連解説情報が公表されました。(2026年3月6日17:00 気象庁)
2026/03/09
気象庁は、3月6日に開催の南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会等が評価した、南海トラフ周辺の地殻活動の調査結果を公表しました。概要は以下のとおりです。
評価結果:現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない。
(注)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が高いと評価されており、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から約80年が経過していることから切迫性の高い状態。
1 地震の観測状況
○ 顕著な地震活動に関係する現象
2月25日18時07分に四国沖を震源とするM5.0の地震が発生した。この地震は、発震機構が東西方向に張力軸を持つ正断層型で、フィリピン海プレート内部で発生した。
○ ゆっくりすべりに関する現象
プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)のうち、主なものは、以下のとおり。
(1)紀伊半島北部から紀伊半島中部:2月8日から2月26日
(2)四国中部:2月18日から2月23日
2 地殻変動の観測状況
○ ゆっくりすべりに関係する現象
上記(1)から(2)の深部低周波地震(微動)とほぼ同期して、周辺に設置している複数のひずみ計でわずかな地殻変動を観測している。周辺の傾斜データでも、わずかな変化が見られている。
GNSS観測によると、2022年初頭から、静岡県西部から愛知県東部にかけて、それまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されている。
○ 長期的な地殻変動
GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続している。
3 地殻活動の評価
○ 顕著な地震活動に関係する現象
2月25日に発生した四国沖の地震は、フィリピン海プレート内部で発生した地震で、その規模から南海トラフ沿いのプレート境界の固着状態の特段の変化を示すものではないと考えられる。
○ ゆっくりすべりに関係する現象
上記(1)から(3)の深部低周波地震(微動)と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくりすべりに起因すると推定している。
2022年初頭からの静岡県西部から愛知県東部にかけの地殻変動は、渥美半島周辺から浜名湖にかけてのプレート境界深部における長期的ゆっくりすべりに起因すると推定している。この長期的ゆっくりすべりは、すぺりの中心が渥美半島周辺から浜名湖周辺に移動している。
○ 長期的な地殻変動
御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺見られる長期的な沈降傾向はフィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので、その傾向に大きな変化はない。
詳細情報:南海トラフ地震関連解説情報(令和8年3月6日)(気象庁ホームページ)
詳細情報:第103回南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会、第481回地震防災対策強化地域判定会 気象庁資料(気象庁ホームページ)